フクロウも日向ぼっこ アフリカワシミミズクのくつろぐ様子がとろけそう
おたくま経済新聞 / 2018年10月11日 13時55分
こてパパさん(@SilverAssam)提供
最近、猛禽類の人気が高まっているようです。ツイッターでもフクロウを飼育している人のアカウントが軒並み人気。その中でも、とあるフクロウの様子を映した動画が話題になったので色々とお話を聞いてみました。
このフクロウ、アフリカワシミミズクの「松永」くんで、5歳と7ヶ月の「多分男の子」。フクロウの性別は専門の機関で血液検査をしないとはっきり判明しないそうで、恐らくオスであろうとの事です。松永くん、日向ぼっこは好きなようですが、常に部屋の中で過ごしている為、日光に当たる時間が限られています。部屋の中で自由にさせていると好んで日光浴をしているという事です。
その時の松永くんの様子が見出しの写真。両羽を広げてとろけている様な感じにも見えます。動画ではさらに詳しい様子を見ることができ、太陽の動きに合わせるかのように、羽を広げたまま床の上をちょこちょと歩く様子がキュート。飼い主のこてパパさんが、「カメラ置いといたら日向ぼっこの様子が撮れていたんだけど、羽根広げたままチョビチョビ歩くのが可愛すぎた。」と、その動画をツイッターに投稿したところ、日本だけでなく、海外からも可愛いという反応が。
フクロウは猛禽類なので、松永くんの後ろに映っている箱の中では、餌用のネズミが飼育されています。普段の餌は主に通販で仕入れている冷凍のウズラ。他にも冷凍のヒヨコやネズミを解凍して与えたり、昆虫類をおやつにあげたりする事もあるそうです。
こてパパさんによると、「解凍したウズラをキッチンバサミで分解して雑菌の増えやすい内臓を取り除き、食べやすい大きさにカットするなど少々慣れない人にはツライ作業を毎日しなくてはいけません。これが出来ないなら残念ですが猛禽類を飼うということを諦めて欲しいです。動物の為に」との事。慣れてしまえばいいのかもしれませんが、気持ち悪がったり怖がったりする人には不向きと言えるかと思います。
また、トイレのしつけは無理とのことで、「これはどれだけ熟練の鷹匠さんでも無理です。しかし、猛禽類は飛びながら糞をするわけではなく糞をして体を軽くしてから飛び出すのでよく留まる場所周辺に新聞紙などを敷いて予防しています。それ以外の場所にされたら即座に拭き取ります。部屋が汚れるのが嫌なら繋いだままで自由にさせないということになります」と、こてパパさん。部屋の中に鳥を放すという事は、こういったリスクもあるのです。
そして、フクロウの寿命は種類にもよる様ですが、小型種では10~15年、中型種では20~30年、大型種では40年も生きるという事です。犬や猫と同じ以上に長生きする種もあり、万が一飼い主が飼育できない状態となった場合の事は考えておくべきです。こてパパさんの場合は、自分にもしものことがあった場合はお迎えしたお店に保護してもらう形を作っていたそうですが、今は妻がおり、妻もフクロウに餌をあげる事もできる為、家族にお願いする形となっているようです。
「一番大きな問題は『餌を与えることが家族の中では自分以外できない』という時でしょう。その場合は家族にお迎えしたお店へ連絡して引き取ってもらうのがベストだと思います。人と暮らしていたフクロウであれば慣れていますので新たな出会いがあるかもしれませんし、コンパニオンバードとしてお店で可愛がってもらえる可能性もあります」とこてパパさんは話しています。興味本位でフクロウをお迎えしても、餌の準備が面倒で飼って数年で死なせてしまうというパターンも、筆者が個人的に聞いた事があります。こういう悲しい事を起こさない様、もしフクロウを飼いたいのであればそれなりの覚悟が必要となってきます。
さて、そのフクロウのお迎えはどこでするのでがベストかと言うと、販売も行う環境の良いフクロウカフェや猛禽類専門店からの方がよい様です。ここ数年で、フクロウカフェもずいぶん増えました。しかし、オーナーの性格でお店の性質も随分と変わってくるようです。フクロウはケージ展示で接触はおこなわせず、飼い主同士の社交場として情報交換の場に生かしているところから、ケージにいれずただ展示しているところまで。猛禽類専門店についても、きちんと飼育の手ほどきをするところから、営利だけを追求してそこまでのことをしないお店と二極化しています。どちらにせよ、もし飼う覚悟があるならば入手先の下調べは絶対に必要です。今やネットで簡単に口コミが手に入れられる時代なのですから。
また、ホームセンターのペットショップでも見かける事がありますが、フクロウは未知の事が多いので相談をする際にお迎えしたお店の専門知識を頼ることができます。こうした専門店でお迎えに関しての知識を得る事ができるかと思いますが、ファルコンブロックという留まり木が必要だったり、10kg以上の重量を動かせるくらいのフクロウの力強い羽ばたきに耐えられる部屋の作りにしたりと、フクロウを飼うのに必要な準備にもお金を掛ける必要があります。
フクロウ自体は、フクロウカフェやペットショップなどでお迎えできますが、その金額は一般的な種類であれば10数万から、珍しい種類であれば100万越えも珍しくないそう。フクロウを飼うとするとかなりの金額が必要となるようです。
映画「ハリーポッター」シリーズで人気となったフクロウ。飼うとその可愛さも堪能できるのは飼い主冥利に尽きるかと思いますが、実はそれ以上に大変である事はお伝えしたいと思い、今回、松永くんの可愛さが話題になった事を切っ掛けにお話を聞いてみたのでした。
カメラ置いといたら日向ぼっこの様子が撮れていたんだけど、羽根広げたままチョビチョビ歩くのが可愛すぎた。 pic.twitter.com/WwhcahFDs8
— こてパパ@秋の味覚を探して… (@SilverAssam) September 28, 2018
「我が家の飼育事情」
うちではこういう飼育してるよってお話です。最初に言いますが動物の専門家でもない素人の僕が個人の考えでやってることです。「参考にしたらエライことになったんだけど?」って言われても責任は取りません。自己責任でやって下さい。あとグロい写真あるので注意です。
1/8 pic.twitter.com/G5VFNVTMWW
— こてパパ@秋の味覚を探して… (@SilverAssam) September 14, 2018
<記事化協力>
こてパパさん(@SilverAssam)
(梓川みいな)
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