冷え性女性の多い地域は? 1位が近畿 最下位は北海道・東北
おたくま経済新聞 / 2018年10月30日 12時0分
冷え性女性のエリア別割合
これから寒くなる季節。冷え性な人にとっては「過酷なシーズン到来」といったところ。冷え性は特に女性に多いとされていますが、全国6エリアに分けると、冷え性女性はどの地域に多いのか? 最も多かったのは「近畿」、逆に最も少なかったのが寒冷地である「北海道・東北地方」ということが分かったそうです。
このデータは、江崎グリコが20代~60代の女性500人(各世代100人ずつ)を対象に行った「冷え性に関する調査」の結果報告の中で発表されました。江崎グリコは冷えで低下した末梢血流を整える効果がある、青みかんのポリフェノール「ヘスペリジン」を20年以上研究しています。12月にそのヘスペリジンを配合したサプリを発売するのに先駆け、今回の調査が実施されました。
■ エリア別冷え性を自覚する女性の割合
調査報告の中で、まず気になるのは冒頭の通り、全国の冷え性女性のエリア別割合。「冷え性を自覚する女性」をエリア別に分類したもので、1位「近畿地方」(73.4%)、つづいて2位は「九州地方」(72.9%)と1位、2位どちらも7割をこえています。
一方、冷え性を自覚する女性が最も少ないのは6位「北海道・東北地方」(60.4%)。全国でも比較的温かいエリアの西日本に冷え性が多く、寒冷地とされる北海道・東北地方に冷え性が少ないという結果になっています。
1位:近畿地方 73.4%
2位:九州地方 72.9%
3位:中部地方 67.9%
4位:中国・四国地方 66.7%
5位:関東地方 62.1%
6位:北海道・東北地方 60.4%
■ 女性66.6%が冷え性を自覚
そもそも世の冷え性女性。一体どれくらいいるのかというと、全体の66.6%が冷え性を自覚していたそうです。内訳は「そう思う」(30.8%)、「ややそう思う」(35.8%)という比率。
年代別にみると、20代は81.0%、30代は80.0%と20代~30代に多く、40代は少し減って71.0%、50代は58.0%、60代は43.0%と徐々に減少傾向になっています。
■ 冷え性対策をしない人の6割が「効果的な対応策を知らない」
全体で66.6%もいる冷え性。自覚とともに対策をしっかりとっているかと思いきや、対策しているのは冷え性女性全体の65.8%。内「積極的に取り組んでいる」と答えた女性はわずか9.0%にとどまり、残りの56.8%は「まあとり組んでいる」という回答。
そして「取り組んでいない」を選んだ人は34.2%。つまり3人に1人は冷え性対策をしていなかったそうです。ちなみに、対策をしていない理由を、「取り組んでいない」と答えた114人に聞いてみると、6割が「効果的な対応策を知らない/わからないから」(59.6%)を選び、最も大きな理由になっています。
■ 冷え性はカラダだけではなく、ココロも冷やす?
また、この調査では冷え性の自覚の有無で、体の感じ方についての質問も行われています。「動くのがおっくう」という選択肢では、冷え性女性が75.1%が選択しているのに対し、冷え性ではない女性は52.1%。「仕事や家事に集中できないは」冷え性女性65.8%に対し、冷え性ではない女性35.9%、いずれも冷え性ではない女性より冷え性女性の方が、精神面や肉体面でのその他の影響を感じているようです。
■ とりあえずの冷え性対策には…北海道・東北地方の人の知恵が有効かも
この調査では、冷え性でありながら対策をしない人が実に34.2%もいることが分かっています。その多くは「効果的な対応策を知らない/わからないから」が理由。また今回の調査では、冷え性は必ずしも北海道・東北に多いということではないということも分かっています。逆に多かったのが、近畿や九州。比較的温かいと思われている地域。その差には、「防寒対策」の意識や、寒い地域がゆえの知恵に何かヒントが隠れているのではないでしょうか。
例えばこれは筆者が福島の人から聞いた話ですが、体が冷えたら「ご飯を食べる」というのも手だといいます。また服装についても、冬はコート類ではなく、必ずダウン。足首・手首・首の「3首」はなるだけ露出せずレッグウオーマー、袖口、ストールなどでしっかり防寒もポイントだと聞きます。
その他にも、もっと効果的な「寒い地域ならではの知恵」があるかもしれません。温かいものを飲食する、軽度な運動をする、防寒対策を工夫するという基本的はおさえつつ、それでも「冷え性で困っている~」という方は、周囲にいる、北海道・東北出身者に雑談がてら相談してみるといいかもしれません。目から鱗な知恵と工夫を教えてもらえるかもしれませんよ。
情報提供:江崎グリコ
(宮崎美和子)
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