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自分の足臭レベルを計測できる におい計測ロボット「はなちゃん」開発秘話を聞いてみた

おたくま経済新聞 / 2018年11月1日 9時52分

自分の足臭レベルを計測できる におい計測ロボット「はなちゃん」開発秘話を聞いてみた

画像提供:合同会社Next Technology

 脇汗や革靴の蒸れた臭い、頭皮の油っぽい匂いなど特に夏の通勤時には、他人の体臭もそうですが、自分の臭いも気になるもの。やっと暑さも落ち着き、臭いに過敏にならなくてもいい時期になりましたが、そんな中、これは!? という商品を見つけてしまいました。

 その名も、におい計測ロボット「はなちゃん」。福岡県北九州市小倉南区にある合同会社Next Technology(ネクストテクノロジー)が開発したもの。これが職場にあったら、おちおち靴も脱げやしない……というほど「はなちゃん」は、忖度一切なしで「臭いものは臭い!」と判定してくれます。

 因みにぬいぐるみの種類は9種類あり、代表のお母さまが縫製業を本業とする方で全て手縫いということもあり、その作りやすさで値段も違ってくるのだとか。バッテリーでは危ないため、安全性を考慮し有線になっているそうです。電源をさして、背中のボタンを押すと計測が始まり、くんくんする動作が始まったら、計測物を鼻の先に置いて、においセンサに近づけて10秒嗅がせた後、判定結果を示してくれるそうです。それにしても、何のためにこのような商品を開発・販売することになったのか、その経緯について詳しく伺いました。

――におい計測 ロボット「はなちゃん」はどのようなことをきっかけに生まれた商品なのでしょうか?

 誕生のきっかけは一般の方からの開発の依頼で、お父様が家に帰ったらいつも子供さんから足が臭いと言われるそうで本当に自分の足が臭いのか確かめたいという依頼で製作しました。

――「はなちゃん」を企画、開発、販売までにどのぐらいの期間が必要だったのでしょうか?

 はなちゃん自体は6年前に「しゅんたろう」として大型犬バージョンとしてデビューしていました。しゅんたろうを小型化して可愛くしたのが、「はなちゃん」になります。この機能を搭載したロボットを製作するのは2週間ほどだったそうです。販売となったのは、「はなちゃん」に改良してからは1年ほどです。因みに、もともと販売する予定はありませんでした。

――「はなちゃん」のにおいの反応は何段階あるのでしょうか?

 においの段階は、3段階あります。

1:いいにおい(においが少ない/無臭):すり寄ってくる
2:ふつうのにおい(1日履いた靴下のにおい):吠える(実際には吠えず、首を上下に動かします)
3:くさい(においが強い/2日間履いた靴下のにおい):気絶する(横にパタっと倒れて悶絶します)

――「はなちゃん」に気絶されたら、かなりショックですね……。因みに構造に関してお伺いしたいのですが、鼻の部分にあたるところでにおい成分を吸収し、臭い、臭くないの判断をすると思うのですが、どのような機能が使用されているのでしょうか? 工夫した点などを教えて下さい。

 鼻の先のにおいセンサで感知したにおいを数値化してにおいの数値によって「臭い・臭くない」を判断しています。正確に言えば有臭か無臭を判断しています。工夫した点は、どこの値で気絶するかを実験するために実際に靴下を2日間履き続けたなどです。

――実験のために靴下を2日間履き続けた!?す、すごいですね。ところで「はなちゃん」は汚れたら洗うことは可能なのでしょうか?

 足の裏をふいて汚れをとることは可能です。丸洗いはできません。

――今までにご購入された方は、どのようなシーンで使われているのですか?

 私の実家にプレゼントしたときは、人が集まるホームパーティーなどで使用していると言っていました。

――足や口のにおいを検知して教えてくれる「はなちゃん」ですが、今後の展開としてどのようなものを考えていますか?

 今後はお掃除ロボットとして、お部屋のにおいがくさいと消臭剤を自動で噴霧するという展開を考えています。

――他の商品で計測女子「かおりちゃん」なども展開されているようですが、造形を人や動物などにするのには何か理由があるのでしょうか?

 依頼主からの要望だったような気がします。今の見た目の「はなちゃん」になったのは、可愛いロボットがいいと思ったのでリボンを付けたりふわふわにして、他のロボットとは違う温かみのあるように工夫してます。

――今後どのような商品を開発していきたいですか?

 消臭機能付きの「はなちゃん」の発展形を開発していくと共に、「多くの方のやってみたい」を形にする企業として、新しい製品を生み出していきたいと思います。

【はなちゃんラインナップ】
・短毛茶(税別35000円)
・中毛茶(税別36000円)
・中毛薄茶(税別37000円)
・もこもこグレー(税別37000円)
・薄茶(税別37000円)
・白(税別37000円)
・ヒョウ柄ピンク(税別38000円)
・長毛ピンク(税別38000円)
・スムース白(税別40000円)
※リボンの色・形は異なります。

<取材協力>
合同会社Next Technology

(黒田芽以)

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