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歯科技工やDTPなど 障害者が技術を競う「アビリンピック」に過去最多388名が参加

おたくま経済新聞 / 2018年11月5日 14時11分

歯科技工やDTPなど 障害者が技術を競う「アビリンピック」に過去最多388名が参加

フラワーアレンジメント

 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が、2018年11月2日~5日までの4日間、「第38回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)」を、「おきなわ技能五輪・アビリンピック2018」として沖縄県那覇市で開催。過去最多388人の選手たちが各種目で洗練された技を披露しました。

 「全国障害者技能競技大会(アビリンピック)」は、障害のある人々の職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々が障害のある方の能力について理解と認識を深め、その雇用の促進を図ることを目的として、昭和47年から国際大会開催年を除き、毎年開催されています。アビリンピックは、アビリティ(能力)とオリンピックを合わせた造語。

 競技は11月3日・4日に行われ、「第56回技能五輪全国大会」と同時開催で行われました。種目は、全22種目の技能競技、全2種目のデモンストレーション職種。技能競技の種目は、建築・工芸系として、家具、建築CAD、義肢、歯科技工、木工の5種目。電子技術・機械系として、電子機器組立、コンピュータプログラミング、機械CADの3種目。情報技術系として、DTP、ワードプロセッサ、データベース、ホームページ、表計算、パソコン操作、パソコンデータ入力の7種目。サービス・ファッション系として、洋裁、縫製、フラワーアレンジメント、喫茶サービス、ビルクリーニング、製品パッキング、オフィスアシスタントの7種目。デモンストレーション職種は、ネイル施術とベッドメイキング(ホテル)の2種目です。

 フラワーアレンジメントでは、花束、花嫁のブーケ、食卓テーブル装飾の3点の作品を、限られた時間内で7人の選手たちが作り上げました。

 そして出版物の編集やデザインなどをコンピュータ上で行い、プリンタで出力する「DTP」競技の今回のお題は「ポスター広告物の制作」。多くの人々に目を向けさせるために創意工夫を凝らし、オリジナリティ溢れるポスターが制作されました。

 会場内に設けた模擬オフィスででは、「ビルクリーニング」の競技が。基本動作の効率性・安全性を競うビルクリーニングでは、カーペット床清掃および弾性床清掃の2課題を、全種目の中で最多である47名が参加し競い合いました。

 また、「洋裁」の種目では、シルエットが課題通り美しく仕上がっていること、袖や衿がきれいに付いていることなど、高度な技術が求められる競技に選手たちが挑戦。

 この2日間で、全22種目の技能競技、全2種目のデモンストレーション職種が終了。障害のある方の雇用と能力開発に関する理解と認識を深め、雇用促進を図ることを目的とした「障害者ワークフェア2018」も4日を持って終了しました。

 ひと口に障害と言っても様々な障害があり、その個性も様々ですが、一人一人の特性を生かす事で、大きな即戦力となる事も多くあります。障害の特性をよく理解する事は、雇用向上においてとても大切な事。今回のアビリンピックは毎年各地で開催されます。障害者雇用について知りたい人は、一度こういった競技の場に足を運んでみるといいかもしれませんね。

情報提供:独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構

(梓川みいな)

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