アメリカからインドへの155mm榴弾砲M777A2引き渡しを開始
おたくま経済新聞 / 2018年11月16日 14時41分
アメリカ海兵隊第1海兵師団のM777A2(画像:USMC)
2018年11月9日(現地時間)、インド陸軍は新しく採用した155mm榴弾砲M777A2の受領式典を行いました。これはアメリカ政府からのFMS(対外有償軍事援助)によるもので、インド陸軍は合計145門のM777A2を導入します。
M777は陸上自衛隊のFH70と同じく車両牽引式の155mm榴弾砲ですが、非常に軽量にできており、物量傘による空挺投下も可能な砲として知られています。近年インド軍は装備の近代化を推し進めており、これまでのソ連/ロシア製の装備品から欧米諸国製の装備品比率を高めています。すでにアメリカからは、同じくFMSで輸送機のC-17やC-130J、攻撃ヘリコプターのAH-64Eといった航空機のほか、対艦ミサイルのUGM-84LハープーンやMk.5短魚雷なども導入しています。
アメリカ陸軍第82空挺師団第319空挺砲兵連隊第3大隊のM777A2(画像:U.S.Army)今回引き渡しが始まったM777A2は、最初の25門は開発企業であるBAEシステムズが製造し、残りの120門に関してはインド経済発展と技術向上の目的で、地元のマヒンドラ・ディフェンス・システムズ(MDSL)で組み立てが行われます。インド政府が推進している経済政策「メイク・イン・インディア」の一環として、このM777A2の製造も行われるというわけです。
インド向けM777A2の砲身鍛造風景(画像:Watervliet Arsenal)
インド向けM777A2の製造風景(画像:Watervliet Arsenal)
インド向けM777A2のマズルブレーキ製造風景(画像:Watervliet Arsenal)
インド陸軍向けM777A2はこれから順次製造・引き渡しが進められ、装備する連隊が発足するのは2019年を予定しています。
Image:U.S.Army/USMC/Watervliet Arsenal
(咲村珠樹)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
北朝鮮兵、ロシア軍の一員として対ウクライナ戦に参加=韓国当局
ロイター / 2024年11月20日 14時5分
-
自衛隊が北海道のJR線で“貨物列車”運行「ジャガイモ列車」が走る路線で運んだものとは「有用性を確認しました」
乗りものニュース / 2024年11月11日 14時12分
-
「気付いたら“狩る側”になってました」 米陸軍が大量導入した「対ドローンミサイル」の“意外な正体”
乗りものニュース / 2024年11月9日 7時42分
-
ロシア本土に「米国製」装甲車と戦車が侵入!? 機関砲や対戦車ミサイルで陣地を破壊する映像が公開
乗りものニュース / 2024年11月2日 11時42分
-
豪、M795榴弾とGMLRSを国内製造へ 武器備蓄強化と輸出が目的
ロイター / 2024年10月30日 12時51分
ランキング
-
1「一人暮らしの老後」を充実させるコツ3つ
オールアバウト / 2024年11月28日 21時40分
-
2ホコリが積もると火事に…コンセント周辺の掃除をサボると危険! 確認すべき5つのポイント
オトナンサー / 2024年11月28日 20時10分
-
3日本株に“トランプ・ショック”直撃か…「関税引き上げ」に国内経済界は戦々恐々
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月28日 16時3分
-
4『推しの子』終盤展開の問題 実写やアニメで「改変」を望む声が出ているのは何故なのか
マグミクス / 2024年11月28日 20時55分
-
5急な「めまい」発作の"引き金"となる6つの要因 とくに急激な「気圧の変化」には注意が必要
東洋経済オンライン / 2024年11月28日 20時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください