再び広がる性感染症「梅毒」が今年さらに拡大 「コウノドリ」梅毒エピソードが緊急無料公開
おたくま経済新聞 / 2018年12月17日 12時59分
コウノドリ_メイン画像
梅毒って昔の風俗で流行った病気、というイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、この数年でその患者数は増えており、妊婦が患者となるケースも見られています。この状態を受け、株式会社講談社は鈴ノ木ユウ原作の医療漫画「コウノドリ」梅毒エピソード4話分を、講談社の「コミックDAYS」にて緊急公開しました。
このエピソードでは、風俗で感染した夫が梅毒に感染、診断を受けるも妻に告げられずにいるさなか、妻が妊娠した、という話や、健診未受診の妊婦が梅毒で、生まれてきた新生児に必死に治療を行うエピソードなどが盛り込まれています。
先天性梅毒に感染となる胎児の母の背景にあるのは、性産業に従事していたり、貧困、未成年の援助交際など。お金を作る必要に迫られて、感染予防をきちんと行っていない性産業に足を踏み入れたり、個人的にSNSなどで体を売る行為を行っている人などが多く、性感染症に対する知識の不足が梅毒の拡大をさらに増加させています。
生まれてきた先天性梅毒の新生児は、きちんと治療を行って助かる場合もありますが、死産も多く、助かっても慢性肺疾患、気管軟化症、未熟児網膜症、発達遅滞など様々な後遺症を発症してしまいます。
わが子に大変な治療を受けさせ、後遺症に後悔する母もいます。しかし、これは女性だけの問題ではなく、男性自身の問題とも言えます。性感染症はどちらかが持っていても、予防策をしっかりと講じれば拡大する事はありません。風俗産業がある限りそれを利用する事の是非は問いません。個人の自由です。しかし、ひとりが誰かから移され、それに気が付かないまま他の人とも性交渉を持ってしまえば、確実に性感染症は拡大します。自分を守る為にも、自分の大事な人をも守る為にも、性感染症についてもっと関心を持ってください。その為の無料公開なのですから。 コミックDAYSはウェブ版、アプリ版とも無料で利用できます。
<参考>
国立感染症研究所 日本の梅毒症例の動向について (2018年10月3日現在)
国立感染症研究所 先天梅毒児の臨床像および母親の背景情報に関する研究報告(2016~2017年)
株式会社講談社プレスリリース
(梓川みいな)
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