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ホンダファン芸人・チュートリアル福田さんについにオファー 愛溢れる撮影現場を密着レポート

おたくま経済新聞 / 2018年12月18日 14時0分

ホンダファン芸人・チュートリアル福田さんについにオファー 愛溢れる撮影現場を密着レポート

ホンダN-VANをチュートリアル福田がオレ流カスタマイズ!

 軽バンの新基準を目指して開発され、助手席からテールゲートまでフルフラットになる室内空間や、軽バン初のセンターピラーレス構造により、助手席側にも大きな開口部を設け、荷物の積み下ろしが便利になったホンダN-VAN。そのN-VANをあなたならどう使う?というアイデアを募集し、1名にアイデア通りにカスタマイズしたN-VANをプレゼントする「#NVAN_Dream」という企画が2018年夏に実施されました。その企画の外伝として、チュートリアルの福田充徳さんが自分だけのカスタムN-VANを作る!という企画のWEB動画が12月18日から公開されました。その撮影現場にお誘いいただいたので、折角なのでと福田さんからお話をうかがってきました。筆者もホンダのバイク好き、車好きのため、ちょっとインタビューは「ホンダマニア」な方向へ……。

 2018年11月、第28回(2019年次)RJCカーオブザイヤーの特別賞を受賞したホンダN-VAN。軽初のセンターピラーレス構造による助手席側の大きな開口部に加え、助手席まで倒してフルフラットになる車内など、様々な仕事での使いやすさを考え抜いた仕様が評価されたものです。実際に様々なユーザーから高い評価を受け、販売も好調だとか。

 そのN-VANをカスタマイズするアイデアを募集し、そのうちの1名にアイデア通りにカスタマイズしたN-VANをプレゼントする「#NVAN_Dream」という企画が2018年7月12日~8月8日に実施されました。当選したアイデアは、画材を積んでどこへでも出かけられる芸術・美術の屋台「ART STAND」というもの。現在アイデアを元にカスタマイズが行われ、2019年1月11日~13日に開催される東京オートサロンで実車が展示される予定です。

 夢溢れる企画である「#N-VAN_Dream」。その外伝として、バイク好きとして知られる大のホンダファン、チュートリアルの福田充徳さんが自分流のカスタマイズN-VANを作るという企画のWEB動画「#NVAN_Dream外伝 移動式バイクパーク フクダーランド」の第一弾が、12月18日から公開されました。その撮影現場に1日だけお邪魔することに。

 撮影現場では、N-VANを前にした福田さんが、色々な方向から眺めて「ええなぁ……」とつぶやく場面も。実際に運転し、その感覚も堪能していました。


 今回、カスタマイズのテーマは「移動式バイクパーク フクダーランド」というもの。タイトルが巻物に書かれており、カスタマイズを担当する会社の方と披露。なにやら本格的です。


 撮影の合間には、カスタマイズを担当する会社の方とバイクやレースの話で盛り上がる一幕も。この会社はスーパーGTのチームにも協力しているとのことで、そのあたりの話も興味深く聞いているようでした。


 もちろん、撮影となれば真剣勝負。リハーサルの段階から現場には緊張感がみなぎります。手持ちカメラを使う場面では動きが不規則になるため、狙った形の絵が撮れるまで撮り直しすることも。カメラマン、音声さん、ディレクターと息を合わせて撮影が続けられます。




 この日の撮影終了後、福田さんにお話を伺いました。

■チュートリアル福田さんインタビュー

――福田さんは大のホンダファンだと伺ってますが、念願叶ってホンダからのオファーがあった現在の心境をお聞かせください。

「いやいや……めちゃくちゃ嬉しいですよほんまに。しかもね、この新しいN-VANという今から人気出る車に携わらしていただけるっていう……。車というよりもバイクの方のファンなんですけども、すごくテンション上がってます。ありがたいです」

――普段からホンダのバイクに乗ってらっしゃるということですけども、ホンダファンになったきっかけみたいなもの、っていうのはどの辺りでしょう?福田さんの世代だとレーサーレプリカブーム直撃だと思うんで、天才フレディ・スペンサー(ホンダで1983年のWGP500ccクラスを当時史上最年少で制し1985年にも250ccとのダブルタイトルを獲得)とか、ワイン・ガードナー(ホンダで1987年のWGP500ccチャンピオン)あたりですか?

「僕のちょっと前(の世代)がスペンサーで、僕はガードナーのとこあたりからですね。でもスペンサーすごい好きでしたねー。スペンサーが(1985年に)250と500どっちもチャンピオンをとったあたりがね、すごいライダーやな、って思いましたね。結局、旬は短かったですけどね……でもスペンサーっていう歴史に残るライダーの、その瞬間にいられて良かったなって思いますね」

――あの時はレプリカヘルメットがえらく売れて……。

「そうなんですよ。いまだに出してますからね、スペンサーモデル」

――撮影の合間にも、今回のN-VANをカスタマイズしてくださるお店の方と、そんな話で盛り上がってたみたいですが。

「そうなんですよー。あの当時のバイクのカラーリングカッコよかったなー、って話で盛り上がって。やっぱね、“乗りもの”ってこう、色合いとか見た目の印象って大っきいですもんね」

――そういう頃からのホンダファン、という感じで?

「そうですね。小学生ぐらいからもうバイクが好きで。いつかホンダのバイク乗りたいな、NSR乗りたいなってずっと思ってたんですけど、お金がなかったんで。結局芸人になって、ちょっとお金を稼げるようになってホンダのバイク買いましたね。NSR250Rを。1991年式のやつ(MC21)。あれがずっと欲しかったんですけどね、僕ら学生の時高くて(編集部註:当時の税抜希望小売価格が60万9000円)……だから大人になってようやく買える、ってなってね……。東京来てからもNSRで奥多摩とか何回か行きましたね。バイク乗りがよく行く“聖地”っていうのを聞いて。楽しかったですね」

――現在はどんな感じのバイクライフを送ってらっしゃるんでしょうか?

「今も何台か持ってるんですけど、ツーリング行ったり、家の近所走ったり、たまにサーキットで走ったりとかもしてますね。事務所にレイザーラモンのRGって奴がいるんですけど、あいつが「RGツーリングクラブ」ってのを作ってくれてまして、そこに参加してますね。ピースの綾部とか、スピードワゴンの(井戸田)潤さん、バッファロー吾郎の竹若(元博)さんとか、とろサーモンの村田(秀亮)とか……そこら辺のメンバーと一緒にツーリングに行ったりしてますね。みんなスケジュールがなかなか合わないから、朝早く集まってちょっと午前中だけ行くとか、そんな感じですけどね。でも今まで集まってなかったメンバーなんで、僕らよりもっと若い子らもいますけど、バイクがなかったら一緒に遊ぶこともなかったと思うんで、バイクのおかげでつながって楽しいですよ。ありがたいです」

――若手の方だと、福田さんはじめ先輩方と一緒だと緊張されたりとかは?

「いやいや、そんなことないですよ。今日もこのN-VANの撮影で、同じRGツーリングクラブのボンざわーるどって奴と……元々「カナリア」ってコンビのボン溝黒っていうんですけど、あいつバイク乗ってなかったら絶対この仕事(ホンダのWEB動画)来てなかったんで。まさか僕、ボンざわーるどと仕事することになるとは思ってなかったんで(笑)。それも一緒にツーリング行ったりして仲良くしてるから、リラックスして仕事できたんでありがたいですね」

――ツーリングクラブがなかったら……“バイクは人をつなぐ”っていいますもんね。

「全然一緒になってなかった奴いっぱいいますよ。この前もね、知らないと思いますけど、キクチウソツカナイ。(元ポテト少年団)がバイク買ったんですよ。CB750を。それの納車式みたいなので集まったんですけど、それこそメイプル超合金の安藤なつとか……あいつも乗ってるんですよ、でっかいの。バイクが全然大っきく見えないんですけど(笑)。みんなが集まってお祝いしたりね」

――今回はバイクでなくて四輪の方ですけども、今回の「#NVAN_Dream」の企画を聞いていかがでしたか?

「僕、前からN-VANってすごく興味があって。軽とは思えへんぐらいスペースが広いんで、バイクが積めたりするじゃないですか。結構今までトランポ(編集部註:バイクを積載して運ぶ車。トランスポーターの略)にする時って、小っちゃいバイクとかだったりとか、斜めに無理やり積み込む、ってやってたんが、これ助手席が倒れるからズドーンって入るんですよね。だから一回ちょっとN-VANでバイクを積んで、トランポ代わりにして走ってみたいなーって思ってたんです、実際に。で、どんな感じなんやろ……とか思ってて、すごく興味があったところにこのお話をいただいて。今回はバイクを積んで撮影はしてないんですけども、普通に乗ってみたら軽とは思えないぐらいパワーあるし、で乗って運転してる感じはコンパクトですごい乗りやすいし、すごいなと思って。「あ、これは人気が出る車なんやろな」って思いましたね」

――やっぱり“エンジンのホンダ”ですもんね。

「うん、すごいパワーありました。もっと軽ってパワーないのかな、って思ってましたけど、びっくりしました。これやったら大っきな荷物とか、それこそバイク積んでも普通に走るんやろな、って」

――側面がピラーレスで、開口部が大きくなってるところなんかも……。

「これびっくりしますよね。ここ普通絶対(ピラー)ありますもんね。これがなくて、しかも結構シート裏なんかが多少汚れても拭き取りやすそうな素材になってるんですよね。でまぁ、普通にバイク載せたら載せやすいなぁ……って思って。今日一緒に仕事に来てくれてる、スタイリストさんとかメイクさんとかも、こんだけスペース大きかったらいろんな積めるし、ええなぁって。いろんな業種の方が「ええな」って思ってるんじゃないですかね。しかも軽やから燃費もいいでしょうし」

――実際に出かける、という点では、福田さんもお子さんが生まれて、親子で一緒に出かけたいというような気持ちも出てきたと思うんですが。

「うちも一応、子供乗せる喜びもあったりするんですけど、正直チャイルドシートから出す時に、天井低いから、結構自分の頭当てるんですよ。でも、これ(N-VAN)やったら上高いんで、絶対当たらへんから。めちゃくちゃ乗せたり降ろしたりがしやすいでしょうし、そんなに屈まなくていいから、お母さんとかにもすごいこれいいやろなって思いますね」

――お子さんがもっと大きくなってからのお話になると思うんですが、例えばお子さんを乗せてのタンデムツーリングとか、免許を取って一緒にツーリングしたり、っていう夢とかは?

「そうですね、とりあえず乗ってくれるかどうかは判らないですけど、バイクが嫌いにならないように、怖がったりしないようにして。小学生くらいになったら、ベルトでつないで乗せられる用品もあるんで、ちょっとツーリングというか、まずは後ろに乗せて怖がらん程度に走ってみたいなと思いますね」

――ゆくゆくは、二人揃って……?

「あーいいですねぇ(笑)。行きたいですね、子供と一緒にツーリング。たまに周りでいるんですよ、子供がバイクの免許持って、とか。子供がまだ小さいんですけど、ポケバイとかのレースに出てる、とかを見てるんで。ポケバイだったらこのN-VANにドーンと乗せて、子供を乗せて十分余るでしょうし。装具積んでヘルメット積んで……全然余りますもんね。いいと思いますね」

――福田さんが監督兼メカニックみたいな感じで。

「そうでしょうね(笑)。子供がレースしたい、バイク乗ってレースしたいとなったらそうなるでしょうね。やっぱ全部やらんとダメですもんね……。やってくれるかどうか判んないですけど、これ(N-VAN)なら汚れても、掃除簡単そうなんでね。イケそうやな、って思いますね」

――そういう日を夢見ながら……。

「ねぇ(笑)。夢広がりますね。キャンプとかも行きやすいでしょうし、やっぱコンパクトってのがね。小回り利くのが嬉しいですね。ああいうところに乗って行くと、取り回しが結構大変でね……。女の人も大変やと思うんですけど、小さい車で行くと大概のところにバーっと入って行けるんで、心配なく走れていいですよ」

――最後に、N-VANが気になってる方のために、おすすめのポイントがありましたらお願いします。

「本当に今までにない、軽の可能性が広がった車ですし、使い勝手が色々あるので、アウトドアもいいし、バイク積んでトランポにしてもいいと思います。それにベビーカーとか、赤ちゃん乗せたり降ろしたりも楽でしょうし……いろんなことに使える車なんで、ぜひまずは乗ってみていただいて、それから「どう使おうかな?」って考えてもいいんじゃないかなぁって思ったりしております」

――ちなみに、今回の動画で「キャラピラつけて」って話が出てきますけども、実は昔、ホンダの軽トラック(T360/TN360)には、本当に積雪地用に後輪と交換するキャタピラ(スノーラ)がオプションで用意されてたんですよ。

「ええっ!マジですか?……さすがホンダ、変なことしますね(笑)」

取材協力:本田技研工業株式会社

(取材:咲村珠樹)

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