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フランスとドイツが次世代ステルス戦闘機“FCAS”用エンジン開発で合意

おたくま経済新聞 / 2019年2月12日 17時58分

フランスとドイツが次世代ステルス戦闘機“FCAS”用エンジン開発で合意

2018年のEURONAVALで展示されたFCASの模型(画像:Dassault Aviation-V. Almansa)

 2019年2月6日、フランスのジュヌヴィリエで、フランスのジェットエンジンメーカー、サフランとドイツのジェットエンジンメーカーMTUは、フランスのフローレンス・パルリ国防大臣とドイツのウルズラ・ゲルトルート・フォン・デア・ライエン国防大臣立ち会いのもと、次世代ステルス戦闘機である「未来戦闘航空システム(FCAS)」用エンジンを共同開発することになり、合意文書に調印しました。この新型戦闘機は複数の無人機をコントロールする能力を持つステルス機で、2040年の就役を目指します。

 未来戦闘航空システム(Future Combat Air System=FCAS)は、2017年7月にフランスとドイツが基本合意していた次世代戦闘機開発プログラム。2018年4月24日には、ドイツのILAベルリン航空ショウでフランス・ドイツの空軍参謀総長が共同で、暫定要求項目についての合意文書に調印しています。

 この開発にはフランスからダッソー・アビアシオン(機体)とサフラン(エンジン)、ドイツからはエアバス(機体)とMTU(エンジン)が参加して行われます。技術実証機の主契約はどちらもフランスのダッソーとサフランが指名され、ドイツのエアバスとMTUがサポートに回る形となりました。

 2018年10月に開催された展示会「ユーロナバル」で、ダッソー・アビアシオンはFCASのコンセプトモデルを展示していました。これを参考にすると、形態は垂直尾翼、水平尾翼を持たないダブルデルタ翼機。また、エンジンノズル付近の形状を見ると、推力偏向ノズルを持つエンジンを装備するようです。


FCASのコンセプト図(画像:フランス国防省)

 ジェットエンジンは高効率化したものを採用予定。現在ラファールに採用されているM88エンジンは、タービン出口温度が1850度となっていますが、これを150度高温の2000度までアップさせ、熱エネルギー変換効率を向上させて燃費改善を目指します。タービン出口温度2000度を達成するには、新たな耐熱合金の開発と、その冶金技術が必要。フランスとドイツは2025年の開発成功を目標に、共同で材料研究に取り組むことになります。

 戦闘システムとしての能力では、次世代型のレーダーとセンサー技術を用い、さらにデータリンクスステムはNATOに加盟する他国の戦闘機や兵器との互換性を確保。目標を3次元的に補足します。このほか、複数の無人機をコントロールし、そこから得られる情報を統合しつつ「機動戦士ガンダム」におけるオールレンジ攻撃のようなことも実現するとしています。

 アメリカのF-22やF-35、ロシアのSu-57といったステルス戦闘機の次の世代を見越した研究開発は、イギリスでも2035年の就役を目指す「テンペスト」というプロジェクトが発表されています。こちらも無人機をコントロールする能力を持たせることを明らかにしており、未来の戦闘機は航空機としての能力だけでなく、大きな「戦闘システム」の端末の一つとして機能するようになるのかもしれません。

Image:Dassault Aviation-V. Almansa・MTU Aero Engines・フランス国防省

(咲村珠樹)

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