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定期購読者に透明の封筒で発送 「MC☆あくしず」編集部謝罪

おたくま経済新聞 / 2019年3月27日 11時6分

定期購読者に透明の封筒で発送 「MC☆あくしず」編集部謝罪

問題となったミリタリー系雑誌「MC☆あくしず」Vol.52表紙

 全国規模の「肌色テロ」が発生していたことがわかった。事件をおこしたイカロス出版株式会社発行のミリタリー系雑誌「MC☆あくしず」が3月20日、編集部のTwitterで謝罪。読者や関係者に動揺(?)が広がっている。

【お詫び】今回、弊社から定期購読の読者の皆様、執筆者・協力者の先生方にMC☆あくしずVol.52を発送するにあたり、透明の封筒が使用されていたため表紙の二式飛行艇さんのたわわが丸見えになっており、「肌色テロ」のようになってしまいました。誠に申し訳ございませんでした。 pic.twitter.com/Jf8gU9uWNu

— MC☆あくしず&ミリクラ編集部 (@mc_axis) March 20, 2019

 「肌色テロ」をおこしたミリタリー系雑誌「MC☆あくしず」は、兵器の擬人化など、いわゆる「萌えミリ」のスピアヘッド(槍の穂先=切り開く最先端)として名高い雑誌。アニメ「ガールズ&パンツァー」でもパロディーされ登場した、田村尚也と野上武志による連載「萌えよ!戦車学校」をはじめ、特集の進行役としても知られる巡洋戦艦シャルンホルスト(シャル)とグナイゼナウ(ゼナ)の姉妹など、この雑誌が生み出した文化はミリタリー趣味界に大きな足跡を残している。

 事件は2019年3月20日発売の最新号である「Vol.52」の定期購読者、執筆者・協力者向けの発送作業で発生した。このVol.52は、ミリタリー雑誌「MILITARY CLASSICS」から独立創刊以来続いていたAB判という判型(雑誌のサイズ)から、縦方向に大きくなったA4判のサイズとなった最初の号。こうした経緯からか、これまで使用していた不透明の封筒ではなく、手違いで発送代行業者のもとに「透明の封筒」が送られたという。

 結果、表紙に描かれた川西二式飛行艇さんの「たわわ」な姿が丸見えになるという「肌色テロ」が発生。よくテロ事件で使われる「即席爆発装置(IED)」が、この時ばかりは「いともたやすく・Emily(二式飛行艇の連合軍コードネーム)さんのたわわが・大開帳」という「IED」となって炸裂。特に家族のいる敏感な年頃の愛読者に絶大なダメージを与えた可能性が懸念されている。

 「無差別肌色(実際は濃緑色部分もありますが)テロ」をおこしたことについて、「MC☆あくしず」編集部はおたくま経済新聞の取材に対し「最初に執筆者のじじ先生のツイートで“スケスケの封筒で送られている”ことを知ったのですが、今回は特にセクシーでたわわな表紙だっただけに肝が冷えました」と当時の状況を語った。

 また、「ご家族に見られてしまった定期購読の読者の皆さんや執筆者の先生方の気持ちを考えると、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」と改めて謝罪の言葉をのべ、「今後は間違いが無いように担当部署ともども徹底していくつもりです」と再発防止に努めていくことを約束している。

 なお、「MC☆あくしず」Vol.52の巻頭特集は、表紙の二式飛行艇さんでお分かりの通り、旧日本海軍の水上機と飛行艇。そして、記憶に新しい2018年12月に生起した、海上自衛隊第3航空隊のP-1哨戒機に対し、韓国海軍の駆逐艦「広開土大王(クァンゲトデワン)」が射撃管制用レーダー波を照射した事案について、「MC☆あくしず」らしく擬人化して解説した記事も掲載されている。

<取材協力>
イカロス出版株式会社「MC☆あくしず」編集部

(咲村珠樹)

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