アメリカ海軍の近接防空ミサイルRAMがアップグレード 2019年中に納入予定
おたくま経済新聞 / 2019年6月24日 14時0分
強襲揚陸艦ボクサー(LHD-4)から発射されるRAM(Image:U.S.Navy)
艦船に迫る航空機やミサイルなどの脅威を水際で食い止める、アメリカ海軍の近接防空ミサイルRAM(Rolling Airframe Missile)。海上自衛隊でも、いずも型護衛艦に初めて採用されています。そのアップグレード版であるブロック2Aの発射試験が実施され、対象の迎撃に成功したと開発メーカーのレイセオンが2019年6月19日(現地時間)、パリ・エアショウにおいて発表しました。
RAMはファランクス同様、艦船に対して接近する航空機や巡航ミサイルを迎撃する最終ラインとして作られた近接防空ミサイルシステム。発射されたミサイルが軌道の安定のため、回転しながら飛翔するようになっていることから「Rolling」という名称がつけられています。アメリカとドイツが共同開発したもので、アメリカ側はレイセオン、そしてドイツ側はRAMシステムズが開発に参画しています。
アップグレード版となるブロック2Aは、ロケットモーターの性能を向上させ、より遠い段階での迎撃を可能にしたもの。誘導システムのソフトウェアもアップグレードし、より精度を向上させています。試験は、カリフォルニア州南部のチャイナレイクにあるアメリカ海軍の試験場から模擬標的を発射し、カリフォルニア沖に位置した試験艦が迎撃する形で実施されました。ミサイルシステムは初期の性能を発揮して、標的の撃破に成功したといいます。
性能試験に成功したことで、RAMブロック2A導入の準備は整いつつあります。レイセオンはアメリカ海軍への納入時期を2019年終わり頃と見込んでいます。
<出典・引用>
レイセオン ニュースリリース
Image:U.S.Navy
(咲村珠樹)
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