カナダ空軍の新しい捜索救難機が初飛行 2019年中に納入予定

おたくま経済新聞 / 2019年7月8日 13時0分

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カナダ空軍の新しい遭難捜索機CC-295の初飛行(Image:Airbus)

 エアバスは、カナダ空軍の新しい捜索救難機CC-295の初号機が2019年7月4日(現地時間)、スペインのセビリアで1時間27分の初飛行を行ったと5日に発表しました。同時に、カナダ空軍の乗員訓練もこの夏に開始されることが発表されています。

 カナダ空軍のCC-295は、エアバスの中型輸送機C295をベースとした捜索救難機。現在運用している1967年に就役したCC-115バッファロー(デ・ハビランド・カナダDHC-5)の老朽化に伴い、新たな機材として2016年に採用が決定しました。


 大きさは前任機であるCC-115(全長24m)とほぼ変わらない全長24.5m。しかし航続距離は向上しており、より長時間、広範囲の捜索が可能となっています。

 もっとも重要なのは捜索能力。最新のマルチモード・レーダーは、天候や昼夜を問わず最大半径200海里(320km)の範囲を捜索でき、同時に100以上の対象物を捉えることができます。漁船や船の場合は半径80~200海里(144~320km)の範囲で探知でき、救命ボートなど小さなものは半径35海里(63km)以内で探知可能。

 可視光や赤外線による光学センサーも能力が向上しており、その情報を地上にいる救難隊に送ることも可能です。また、船や航空機、地上施設からの航法用信号(AISトランスポンダ)を受信し、それに基づいて進路などの航法支援を行うこともできるようになっています。

 国土に北極圏を含むカナダだけに、捜索救難任務は極地でも行われます。ここでの遭難者に対する捜索救難は一刻を争うため、より充実した装備が要求されるのです。

 カナダ空軍は、現在ブリティッシュコロンビア州のコモックス空軍基地で6機運用しているCC-115を16機のCC-295で置き換え、拠点もコモックスに加え、マニトバ州ウィニペグ空軍基地、オンタリオ州トレントン空軍基地、ノヴァスコティア州グリーンウッド空軍基地でも運用し、捜索救難体制を強化する方針です。また、コモックスには乗員育成と機材のメンテナンス施設も新設される予定。

 エアバスによると、今回初飛行した初号機は2019年中に引き渡し予定で、このほかにスペインの工場で5機が組み立て中とのこと。また、7台のシミュレータや訓練機器も現在テスト中となっています。

<出典・引用>
エアバス プレスリリース
Image:Airbus/RCAF

(咲村珠樹)

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