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災害時に役立つポリ袋調理法 思わぬ落とし穴と気を付けておく点

おたくま経済新聞 / 2019年9月17日 10時6分

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アイラップ【公式】さん(@i_wrap_official)

 災害時、袋の中にお米とお水を入れて湯せんで炊く方法や、具材と調味料を入れて煮ものを作るといった方法を、少ない飲料水と少ない洗い物で済むことを理由に取り入れている人もいるかと思います。しかしこの方法、思わぬところに落とし穴が潜んでいます。

 以前にも流行った、ポリ袋で湯せんする調理法。実は、ポリ袋の選び方と調理の方法を間違えると失敗することが多々あります。

 この方法、つい最近テレビで紹介されていましたが、スーパーに備え付けてあるポリ袋では非常に失敗する率が上がります。そのことを注意喚起しているのが、ポリ袋「アイラップ」を製造している会社の公式アカウント(以下、アイラップ公式さん)。

 「いまテレビで ポリ袋調理 やっていますが、スーパーに設置されているポリ袋は業務用なので、調理用には不向きです。アイラップと同じことをしてしまうと、破れたり溶けたりすることがあります。同じ素材でも厳密に言うと異なります」と注意喚起のツイートを発信。以下数ツイートに分けて、なぜこの方法が袋の素材によってダメなのか、誤った情報が大きく流れていくことに対する怖さとともに解説しています。

(´・ω・`)これは #拡散希望 せなアカンな…

いまテレビで #ポリ袋調理 やっていますが、スーパーのに設置されている #ポリ袋 は業務用なので、調理用には不向きです。#アイラップ と同じことをしてしまうと、破れたり溶けたりすることがあります。#耐熱温度

同じ素材でも厳密に言うと異なります。

— アイラップ【公式】 (@i_wrap_official) September 11, 2019

 スーパーで肉類などの汁汚れを守る為に置いてあるポリ袋は、本来は汁気のある商品などで他の商品を汚さないために食品売り場側がサービスで付けているもの。そのため、そもそも家庭用品と包装資材のように用途が異なるので、ポリ袋調理にスーパーのポリ袋を使うのは本来の用途とは言えません。

 アイラップ公式さんは、自社の製品「アイラップ」が耐熱温度が120度、耐冷温度が-30度であることから、自社製品を含め、耐熱温度がきちんと分かる、食品衛生上も安心して使えるものを使って欲しい、安易に用途の異なる、しかも耐熱温度の分からない不安な製品を使って欲しくない、という思いを込めてツイートしています。何よりも人と食の安全を守る為の思いが、ツイートから表れています。

(´・ω・`)正直 #アイラップ でなくても、災害時に役立つから #ポリ袋 の活用法が広まるのは、有用な情報として活かしていただきたいです。

でも、誤った情報が広まるのは事故に繋がる可能性があり、最終的にはメーカーが糾弾され、可能性の芽も摘まれてしまう可能性があります。

それが怖いです。

— アイラップ【公式】 (@i_wrap_official) September 11, 2019

 ちなみに、火にかけた鍋肌は120度以上になる場合があります。湯せんに使用できる袋は、耐熱性のあるポリ袋ですが、その殆どが100度から120度まで。このため、鍋肌にポリ袋がくっつけば溶けてしまうことがあります。ポリ袋で湯せんを行う時は、なるべく大きめの鍋に必ず耐熱皿を底に敷き、多めの水を使って湯せんすることが安全と言えます。なお、本来、アイラップは調理用に作られているポリ袋ではありません。そこは誤解がないように。

 そして一度つかったポリ袋を再利用するのは、生ごみや密封して捨てたいもののみとするのが無難。さらに食品衛生上の観点から、調理や食品保存には使用を控える。加熱に使う場合には、きちんと耐熱温度が明記されたポリ袋を使用。浅漬けなどを袋調理する場合でも、スーパーなどで入手した袋ではなく新品で食品衛生上問題ないと思われる商品を使用する。

 当たり前の事ですが、ポリ袋が身近にあふれている以上、この点意識して注意していきたいですね。

<記事化協力>
アイラップ【公式】さん(@i_wrap_official)

(梓川みいな)

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