アメリカ海軍駆逐艦 サンディエゴで2隻まとめてドック入り
おたくま経済新聞 / 2019年9月26日 10時17分
2019年10月にドック入りする駆逐艦ステザム(Image:U.S.Navy)
BAEシステムズは2019年9月18日(現地時間)、アメリカ海軍の駆逐艦ステザム(DDG-63)とディケーター(DDG-73)の2隻が10月に、カリフォルニア州サンディエゴにある同社の最新ドライドックに初めて同時入渠すると発表しました。
ステザムとディケーターの両駆逐艦が入渠するのは、2017年に完成したサンディエゴの「プライド・オブ・カリフォルニア」ドック。長さ950フィート(約290m)、幅160フィート(約49m)、受け入れ可能な最大排水量5万5000トンという、サンディエゴ最大規模のドライドックです。
2隻の駆逐艦が同時に入渠する「タンデムドッキング」をこのドックで行うのは、今回が初めて。ステザムとディケーターの全長はどちらも505フィート(約154m)なので、単純に縦に並べるとドックの長さが足りません。しかし広い横幅を利用して、艦を互い違いに入れることで2隻が同時に入渠することができるのです。
2隻を1か所のドックで同時に整備することで、別々に行うのと比較して占有するドックの数も、ドック入りの期間も短縮することが可能。整備を発注する海軍側も、予算と期間の削減につながります。
BAEシステムズのサンディエゴ艦船補修所ゼネラルマネージャ、デイビッド・M・トーマスJr.氏は「2隻のミサイル駆逐艦を同時にドック整備できるという能力は、海軍のお客様にとって水上艦戦力の直面する要求と近代化において、貴重な時間を増やすことにつながります」と、今回のタンデムドッキングについてコメントしています。
両艦は2019年10月からドライドックに入り、整備が行われます。ドックから出た後は、選択的追加整備(EDSRA)を行い、2020年10月に全ての作業が完了する予定となっています。
<出典・引用>
BAEシステムズ プレスリリース
Image:U.S.Navy
(咲村珠樹)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「どうも、サンディエゴから来た『サンディエゴ』です!」 日本にアメリカ海軍の新たな輸送艦到着 “姉妹艦”を置き換えへ
乗りものニュース / 2024年9月20日 15時12分
-
ロッキード・マーティンが自衛隊に狙う次の一手 新レーダーや垂直発射装置のビジネスチャンス開拓に熱
東洋経済オンライン / 2024年9月19日 10時0分
-
これぞ空母化した護衛艦「かが」!? 自衛隊が試験のイメージ動画を公開! 帰国はいつ頃か
乗りものニュース / 2024年9月18日 6時12分
-
出撃後ほぼ「全滅」日本海軍潜水艦の最大欠点 攻撃をかわす長時間潜航が可能な空調があったら…
東洋経済オンライン / 2024年9月7日 9時0分
-
中国軍を睨む西太平洋に米空母不在 地域の守りが手薄に?
ニューズウィーク日本版 / 2024年8月27日 18時36分
ランキング
-
1「SHOGUN」エミー賞受賞を喜ぶ人と抵抗ある人 日本人がアメリカで最多受賞した本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
2「高齢者に炭水化物は毒」は大ウソである…長寿国では「パン、そば、うどん」をもりもり食べている事実
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 15時15分
-
3「ぜんたーい、止まれ!」その入場行進なんのため? 元体育主任が語る、運動会で廃止すべきこと3つ
オールアバウト / 2024年9月20日 20時35分
-
4朝食前に歯を磨かない人は「糞便の10倍の細菌」を飲み込んでいる…免疫細胞をヨボヨボにする歯周病菌の怖さ
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 14時15分
-
5メルカリで「マイナス評価」が1つでもあったら売れなくなる? 購入を敬遠される可能性も……
オールアバウト / 2024年9月20日 20時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください