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インド空軍向けラファール 空軍創設記念日に1号機引き渡し

おたくま経済新聞 / 2019年10月9日 18時0分

インド空軍向けラファール 空軍創設記念日に1号機引き渡し

インド空軍向けラファールの1号機RB001(Image:Dassault Aviation)

 インド空軍が導入を決めた戦闘機、ラファールの1号機引き渡し式典がインド空軍創設記念日の2019年10月8日(現地時間)、フランスのボルドー=メリニャックでインド、フランス両国の防衛大臣らが出席して開催されました。

 インド空軍は新しく中型マルチロール機(MMRCA)として、36機のラファールを2016年に発注。現在インド空軍ではフランス製戦闘機としてミラージュ2000を運用しており、ラファール導入でフランスとの関係強化を図ります。


 ボルドー=メリニャックにあるダッソー・アビアシオンの事業所で開催された引き渡し式典では、インドからラージナート・シン国防大臣やラケシュ・クマール・シン・バーダウリア空軍参謀総長らが出席。フランスからはフロレンス・パルリ軍事大臣や、ダッソー・アビアシオンのエリック・トラピエCEOらが出席しました。



 式典でシン国防大臣は「インドでは今日10月9日はナヴラートリの祭典最終日、ダシャハラー(女神ドゥルガーが大悪魔マヒシャーを倒した日)に当たります。そしてインド空軍創設87周年の記念日でもあります。今日という日は、多くのことを記念する日となりました」と挨拶。ラファールに対し、良き門出を祈念するシャストラ・プージャの儀式も行っています。

 ラファールはインド政府が進める工業振興政策「メイク・イン・インディア」に基づき、インド中西部のナーグプルに新しく地元企業との合弁工場を建設し、生産も行われる予定。またインドの学術都市として知られるプネーには「ダッソー・スキル・アカデミー」が設立され、未来の技術者養成も行われます。

 引き渡し式典後、インドのシン国防大臣は隣接するフランス空軍第106ボルドー=メリニャック基地に移動。複座型のラファールBに乗り、飛行を経験しています。外国の閣僚がラファールに搭乗するのはこれが初めて。

 インド空軍のラファールは、まず18機が2021年2月までに納入される予定。36機全てが納入されるのは2022年の4月~5月を見込んでいます。

<出典・引用>
インド空軍 プレスリリース
フランス空軍 プレスリリース
ダッソー・アビアシオン プレスリリース
Image:Dassault Aviation

(咲村珠樹)

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