ドイツ空軍「トップガン」養成学校 2019年の卒業式開催
おたくま経済新聞 / 2019年10月10日 10時19分
ドイツ空軍のゲルハルツ中将(中)左はスペイン空軍からの留学生ロハス大尉(Foto:Luftwaffe)
ドイツ空軍は2019年10月1日(現地時間)、ロストック=ラーゲ基地のトップガン養成コース「武器教官養成コース(WIC)」2019年の卒業式典が開催されました。今回の卒業生には、スペイン空軍からの交換将校も含まれます。
ロストック=ラーゲ空軍基地にある「武器教官養成コース(Weapon Instructor Course)」について、ドイツ空軍のインゴ・ゲルハルツ中将は「この課程はドイツ空軍にとってインスピレーションの源となる場所です。ここで学生は技量や情熱を集中的に磨き、空軍の将来を担う人材となるのです」と語っています。
既存の第73戦術戦闘航空団“シュタインホフ”(第二次世界大戦で173機撃墜の記録を持つヨハネス・シュタインホフにちなむ)の施設を利用して開設されたこの課程には、主任教官のユリウス・クルベル中佐以下、約30名の将兵が常駐します。ゲルハルツ中将は「彼らは何年も卓越した能力を発揮してきただけでなく、運用プログラム作成にも長けた戦術面の専門家です」と教官について紹介しています。
2月に入校した20名の学生は、トーネードやユーロファイターEF2000といった戦闘機の飛行技術だけでなく、無人機や近年重要視されているサイバーセキュリティを含む情報分野など広範囲に及ぶ戦術について140日間集中して学びます。将来的にはA400M輸送機のパイロットにも門戸を開く予定だといいます。
近年の国際協力における相互運用性の向上を目的として、この課程は国外のパイロットも交換将校として学んでいます。2019年では、スペイン空軍からユーロファーターのパイロット、フェルナンド・ロハス大尉が養成コースで学びました。
卒業生たちは今後ドイツ空軍の中心的存在として、全体の能力底上げに貢献することが求められます。「今日のこのことは最初の一歩にすぎません。ドイツ空軍はこの課程により、プロフェッショナリズムの新たな段階を迎えることになるでしょう」とゲルハルツ中将は将来の希望を語っています。
<出典・引用>
ドイツ空軍 プレスリリース
Foto:Luftwaffe
(咲村珠樹)
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