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整備の手間を軽減するAH-64Eアパッチ機首ターレット ロッキード・マーティンが受注

おたくま経済新聞 / 2019年10月17日 14時0分

整備の手間を軽減するAH-64Eアパッチ機首ターレット ロッキード・マーティンが受注

アメリカ陸軍第17戦闘航空旅団のAH-64E(Image:U.S.Army)

 ロッキード・マーティンは2019年10月15日(現地時間)、アメリカ陸軍のAH-64E攻撃ヘリコプター近代化改修プログラムの一環として、新しい機首センサーターレットを総額4060万ドル(約44億1700万円)で受注したと発表しました。

 今回のAH-64E近代化改修で装備されるセンサーターレット(M-TUR)は、センサーの能力向上のほか、戦場で使用する際に重要な整備性の向上にも重点が置かれています。

 例を挙げると、これまでセンサーを上下に動かす駆動装置を交換する際は、センサーを取り外したターレット本体(200kg以上)を丸ごと取り外す必要がありました。この場合、大きく重いユニットを取り外すための大掛かりなクレーンだけでなく、その準備のために取り外すパーツ類も多く、12時間以上もの時間が必要です。これでは、その日のうちに作戦に使用することはできません。

 新しいターレットは、モジュールごとに独立して交換できるように設計されています。同じくセンサーを上下に動かす駆動装置を交換する場合、センサーを取り外した後は駆動装置(約80kg)のみを外して交換するだけ。かかる時間は40分程度と、通常の飛行ごとに要する整備・補給の時間とそれほど変わりません。

 素早く必要な部分だけを交換することで、機体が使えなくなる時間を短縮し、効率的な機材繰りができるため、実戦における戦力低下を最小限におさえることができるのです。ロッキード・マーティンによると、整備に要する時間だけでなく、従来のものよりも作戦・整備のコストを40%削減できるとしています。

 ロッキード・マーティンでAH-64アパッチの火器管制システムプログラム・ディレクターを務めるトム・エルドリッジ氏は「このM-TURを通じて私たちが目指しているのは、システムのパフォーマンスを改善し、信頼性を向上させるとともに、必要な整備コストを削減することにあります」と語ります。

 より簡単に整備ができ、コストも削減できるとなると、作戦にかかる費用も少なくなり、より効率的な部隊運用も可能となります。整備に携わる人員も負担が軽減されるので、現場では歓迎されることでしょう。

<出典・引用>
ロッキード・マーティン プレスリリース
Image:Lockheed Martin/U.S.Army

(咲村珠樹)

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