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作家も需要がわからないと語る「謎需要アクセサリー」が刺さる人には刺さりまくってる

おたくま経済新聞 / 2019年10月24日 12時0分

作家も需要がわからないと語る「謎需要アクセサリー」が刺さる人には刺さりまくってる

画像提供:謎需要アクセサリー「ららら」

 作家自身「どこに需要があるのかわからない」と語る、「謎需要アクセサリー」が話題です。作者は、「謎需要作家」のコウさん。小学生の子をもつ主婦でもあるといいます。

 ネットを賑わすその作品群は、百人一首をデザインしたアクセサリーに、「超目玉 425円」の文字が躍る肉の値段シールデザインのアクセサリー、さらには「¥10」と値段だけが書かれたシンプルな値札シールのものまで、「なんじゃこりゃ?」な作品たちがずらり。

#貴方の世界観を詰め込んだ作品を見せてください

どこに需要があるのかわからない謎需要アクセサリーを作っています。
いつ使えばいいのか自分でもわかりません笑 pic.twitter.com/fKtzmAK16D

— 【ららら】コウ 10/25-27 山口きららハンドメイドマーケット【L79】 (@likelovelikes) October 7, 2019


 コウさんはもともと、消しゴムはんこの作家として活動をおこなっていました。しかし、思うように活動の幅を広げることができず、悶々としていた時期に「誰も作っていない作品を作ればいいのでは」と閃いたといいます。


 結果たどりついたのが「百人一首アクセサリー」。「百種類もあれば誰も作っていないだろうという安易な考えでした」と語るコウさんですが、その安易な発想こそが作家性にぴったりマッチしたようです。

 コウさんが「謎需要アクセサリー」を始めてからの約1年間で120種類ほど(百人一首は1種類としてカウント)、点数にすると1500点ほどの作品たちが作られました。今でも月3~5種類ほどの新作アイデアが誕生しているといい、「使い道が想像出来る物はもう誰かが作っている」という考えのもと、「誰が欲しいかわからない」「いつ使えばいいのかわからない」を一貫したテーマに作品作りが行われています。

 ちなみに、これまで作った作品の中で、一番のお気に入りは「精肉の値段シールのアクセサリー」だそうです。

 「鶏手羽元をスーパーに買いに行きました(笑)。肉眼ではよく見えないサイズの文字までこだわって作りました。販売店の住所や加工所まで『ららら食品』や『ららら商事』とこだわっているのでそれをお客様が見つけてくださると嬉しくて心の中でガッツポーズしています」と、こだわりポイントなどを教えてくれました。

 これらコウさんの作品は、ハンドメイドマーケットサイトminnneやCreemaにある「謎需要アクセサリーの店 ららら」で販売されているほか、ジアウトレット広島にあるSAKKAZAKKA、放浪する雑貨屋PeddlerMikeでも販売が行われています。また、山口、広島、東京などで行われるハンドメイド関連イベントにも参加予定があるとのことなので、興味のある方は公式サイトおよび、Twitterアカウントなどで、最新情報を確認してください。

 なお、最も気になる各作品のお値段はというと、ピアス、イヤリングになったものが各1800円~2100円、ピンバッジが900円、リングが1100円です。デザイン案が「¥10」だからといって、10円というわけではないのでその点誤解のないように。

<記事化協力>
謎需要アクセサリー「ららら」コウさん(Twitter:@likelovelikes/minnne:@likelovelike)

(宮崎美和子)

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