県知事が来ないハプニングも!?2.5次元舞台「四十七大戦」囲み取材&公開ゲネプロ
おたくま経済新聞 / 2019年10月24日 14時0分
![県知事が来ないハプニングも!?2.5次元舞台「四十七大戦」囲み取材&公開ゲネプロ](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/otakuma/otakuma_20191024_05_0-small.jpg)
出演者集合写真
都道府県擬人化バトルコミック「四十七大戦」の2.5次元舞台「首都争奪バトル舞台『四十七大戦』-開戦!鳥取編-」(10月24日スタート)の囲み取材&公開ゲネプロが、10月23日に新宿FACE(東京都)で行われました。
「首都争奪バトル舞台(ステージ)『四十七大戦』-開戦!鳥取編-」は、「WEBマンガ総選挙2018」で見事1位の座に輝いた都道府県擬人化バトルコミック「四十七大戦」の2.5次元舞台。今回は、コミック「四十七大戦」第1話~第5話の山陰山陽編が舞台化されています。
今作の演出はMANKAI STAGE「A3!」や「機動戦士ガンダム00 -破壊による再生-」など、数々の人気舞台の演出を手掛けてきた松崎史也さん。舞台制作はカプコンの人気ゲーム「戦国BASARA」の舞台化を手掛け、今年10周年を迎えるOffice ENDLESSが担当。さらに、音楽制作は空前の大ヒットを記録した映画「カメラを止めるな!」で、第42回日本アカデミー音楽賞を受賞した永井カイルさんが務めるなど、スタッフ陣も豪華です。
また、キャストには、それぞれ担当する役の県が、出身地もしくはその県にゆかりのある役者たちを選出。鳥取県や鳥取県の地元企業とも強固なスクラムを組み、舞台の持つチカラで各地域の魅力を存分に発信しながら上演します。
囲み取材が始まると、最初に登場したのは、鳥取さん役の永瀬匡さん、島根さん役の糸川耀士郎さん、岡山さん役の上杉輝さん(TOKYO流星群)、山口さん役の山本タクさん、広島さん役の宮城紘大さん、スタベちゃん役の田口涼さん。そして演出&脚本の松崎史也さんと、トリピー先輩役の鳥取県マスコットキャラクター・トリピー(鳥取公演のみ出演)の7人と1羽?
鳥取さん役の永瀬さんは「この作品は、人口流出や若者が都市部に流れてしまうところから物語が進んでいくが、ギャグマンガで笑いがたくさんあり、笑顔で楽しく観ていただける舞台になっている」とコメント。
今作で永瀬さんのライバル、島根さんとして出演している糸川さんは「鳥取や島根など、演劇の文化があまり根付いていない所でやるのは、受け入れてくれるのかという不安な気持ちもあるが、演劇の素晴らしさを全力で伝えていきたい」と、力強く意気込みを語りました。
また、山本さんは「みんな中国地方出身だったので、稽古初日に集まった時『実はウチの地元こういうのあるよね?』など、学生が幼なじみに会うような感覚で作っていった」と明かすと、田口さんは「僕は京都出身なんですけど、全然みんなのこと下に見てないですし……」と話すと、全員から「おいおい!」と総ツッコミ。会場中は笑いに包まれ、チームワークの良さが伺えました。
そして、ここで司会から速報が……。なんと、登場する予定だった鳥取県知事の平井伸治さんが、羽田空港に降り立ち、会場へタクシーで向かっていたのですが、渋滞にハマってしまい、次の公務があるため、そのままUターンし、羽田空港に戻ってしまったとのこと。これには出演者も「ウソでしょ!?」「そんなことある!?」とビックリ。この日、1番の笑いが生まれました。
さらに、知事の代わりということで、鳥取県まんが王国官房長の森田美穂さんが、平井知事が着るはずだった衣装で恥ずかしそうに登場。「まさか、自分が着ることになるとは……」と語り、会場の笑いを誘っていました。
ギャグマンガらしく、終始笑いが絶えなかった囲み取材が終わると、いよいよゲネプロがスタート。今作は、47都道府県のご当地神(ゆる神様)たちが、次の「首都」を争う都道府県擬人化バトルを描いた作品。主人公のゆる神様「鳥取さん」が、人口の減少により崩壊の危機に直面する消滅可能性都市「鳥取」を支えるべく、中国地方のゆる神様たちである「島根さん」や「岡山さん」、「山口さん」や「広島さん」と、壮絶なラップバトルを繰り広げる内容となっています。
見どころはやっぱり、鳥取さんと各ゆる神様たちによるラップバトル。ラップのリリック(歌詞)には、それぞれの県のあるあるネタなどが散りばめられており、ディスり合うバトルは迫力もありますが、笑いどころも満載。出演者たちから演出の松崎さんが実際にヒアリングして、リリックに採用した部分も多々あるとのことです。
鳥取県ならば、飲むコラーゲン「天使のララ」や鳥取県民なら誰もが知る「白バラコーヒー」、名産「松葉ガニ」などが登場するのはもちろん、リリックの中には「県なのに市が4つしかねぇ」「遊び場どころか観光地もない」などのディスりも随所に入っています。
しかし、ただディスるだけでなく、相手のことを知っているからこそディスれるということが重要なポイント。そこからお互いを理解し合い、ライバル同士だった県同士が力を合わせて、「出雲そばウィップ」や八頭の大蛇が飛び出す「ヤマタノオロチ」などの必殺技を駆使して戦う場面などもあり、ストーリー性も見どころのひとつとなっています。
見どころ満載の2.5次元舞台「首都争奪バトル舞台『四十七大戦』-開戦!鳥取編-」は、10月24日~10月27日までは東京・新宿FACEで、11月1日・2日は鳥取県立生涯学習センター県民ふれあい会館で公演されます。
(c)舞台「四十七大戦」製作委員会
取材協力:株式会社クリーク・アンド・リバー社
(取材・撮影:佐藤圭亮)
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