レイセオン 対ドローン用レーザー兵器をアメリカ空軍に納入
おたくま経済新聞 / 2019年10月28日 20時0分
全地形対応車(ATV)に載せられた高エネルギーレーザー兵器(Image:Raytheon)
レイセオンは2019年10月22日(現地時間)、アメリカ空軍に対ドローン用高エネルギーレーザー兵器システムを今月初めて納入したことを明らかにしました。アメリカ空軍では今後1年にわたって、世界各地で運用試験と訓練を行う予定だといいます。
レイセオンの対ドローン兵器システムは、マイクロ波を使うものなど様々な種類がありますが、今回アメリカ空軍に納入されたのは、高エネルギーレーザーを照射して、ドローンを「焼く」もの。この高エネルギー・レーザー兵器システム(HELWS)は、小型の全地形対応車(ATV)に載せられるほどコンパクトです。
アメリカで使われている220ボルトの電源で充電でき、1回のチャージで捜索・探知と12回ほどのレーザー攻撃が可能。発電機と組み合わせれば、発電機が動く限りほぼ無限にレーザー攻撃が可能となります。
レイセオンの宇宙航空システム責任者、ロイ・アゼベゾ氏は「ほんの5年ほど前、ドローンの危険性を認識していた人は、ほんのわずかでした。しかし現在、各地でドローンによる攻撃や空域への侵入の話を耳にするようになっています。すぐ使える対ドローン用システムはないか、とのお問い合わせが相次ぎ、私たちは2年足らずで設計と実用化に成功しました」と、このシステムについてコメントしています。
アメリカ空軍は受領した対ドローン用レーザー兵器を海外に持ち出し、実際の場でドローンの脅威に対処できるかという運用試験と、運用員の育成を行う予定。約1年にわたる試験を通じ、さらに実戦的なシステムへと改良を続ける見込みです。
<出典・引用>
レイセオン プレスリリース
Image:Raytheon
(咲村珠樹)
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