ノッポさんが「しゃべっちゃった!」 キットカットのイベントに登場
おたくま経済新聞 / 2019年11月6日 17時0分
キットカットのイベントにノッポさんが登場
「できるかな できるかな」。30代以上の人なら、子供の頃に誰もが見ていたと言っても過言ではない「できるかな」(NHK教育)。その番組の人気者・ノッポさんが、キットカットのイベントに登場するというので行ってきました。
ノッポさんが出演したイベントは、11月6日に開催された「折り紙で、想いを伝えるクリスマス」メディア発表会。「折り紙で、想いを伝えるクリスマス」は、ネスレ日本が11月6日~12月25日まで「キットカット ショコラトリー」銀座本店内で開催されるイベントです。
「キットカット ショコラトリー」銀座本店の店内に、クリスマスローズをモチーフにしたペーパーツリーを設置し、天井や窓などもペーパークラフトで装飾。開催期間中に銀座本店を訪れた来店者に、キットカットの紙パッケージで作った折り鶴に大切な相手へ伝えたいメッセージを書いてもらい、その折り鶴を店内のクリスマスツリーや天井に飾っていく、参加型のクリスマスイベントとなっています。
メディア発表会では最初に、ネスレ日本のマーケティング部長・竹内雄二さんが登場。そもそも「折り鶴で、想いを伝えるクリスマス」は、2019年9月から「キットカット」の外袋をプラスチックから紙に変更し、プラスチックごみの課題解決に向けた取り組みを象徴するイベントとして開催するものと解説。
しかし、このプロジェクトを立ち上げた2018年11月ごろは、「まだ海洋プラスチックごみの問題は、そこまで報道されてなく、社内で説明しても『なんで、そんなことするの?』という声が多かった」と振り返っていました。
ただ、だんだん時が進むにつれて、報道も多くされるようになり、社内でも賛同者が増え、取引先の人も協力してくれるようになったとのこと。そして、2019年9月下旬出荷分から、チョコレート菓子「キットカット」の主力製品である大袋タイプ5品の外袋が、プラスチックから紙パッケージに変更されました。
「キットカットは日本において一番買ってもらっているチョコレート菓子。逆に言うとプラスチックごみをチョコレート菓子では一番出しているブランドでもあった」と語る竹内さん。そのため、どういう風にこのプロジェクトを進めていくかを考え、使命感を持って行ってきたと、これまでの経緯を説明。
この活動によって、竹内さんは「ネスレ日本では年間約380トンのプラスチック削減を見込んでいます」と語り、「世の中にあるプラスチックごみの量を考えたら、380トンというのは、小さな数字かもしれないが、でも、まず一歩踏み出さないことには、大きな改善はできない。まずは、ここから始めたい」と力強く訴えていました。
竹内さんの話が終わると、このプロジェクトに賛同し、CMにも出演したノッポさんが登場。ノッポさんは、10月3日から放送されているキットカットの新テレビCM「紙パッケージで、できるかな」篇に、「できるかな」で共演していたゴン太くんと出演。新テレビCMでは、身近な物を使って工作の楽しさを伝えてきたノッポさんが、「折り鶴」をつくってメッセージを書き、大切な人に気持ちを伝えるシーンが描かれています。
音楽のノッて軽快なダンスをしながらステージに登場したノッポさんですが、さっそく竹内さんを相棒にして、キットカットの紙のパッケージで工作を開始。何を作っているのかと思ったら、折り鶴を置く紙製の花が完成しました。
ちなみに、ノッポさんの相棒と言えば、CMでも共演しているゴン太くんですが、「今日は寝坊して来られなくなった」と司会から説明がありました。そのため、4分の1スケールのゴン太くんでの出演に……。
すると、ノッポさんがキャラを忘れて?「あれはね、嘘つきなんですよ……」と、ポロッと一言。「えっ!」と慌てる司会の女性をよそに、「あぁ、しゃべっちゃった。どうも初めまして」と挨拶をし始めたノッポさん。
「できるかな」の最終回でも「しゃべっちゃった」と言って、「長い間、みんなと友達でいましたけど、『できるかな』は4月から『ともだちいっぱい』という新しい番組に代わります」と話し出したノッポさん。まさに「できるかな」の最終回の再現を見ているようでした。
元々はおしゃべりで、今日も最初からしゃべりたかったというノッポさん。一足早く折り鶴にメッセージを書いたそうで、そこには「みんなに、やさしくね!」という文字と、ノッポさんの似顔絵が描かれていました。
これは、未来を担っていく子供たちに向けたメッセージとのことで、「僕はオチビさんが好きで、オチビさんを育てた親御さんも好きだし、その親御さんを育てたおじいちゃんおばあちゃんも好き」と話し、「そういう人たちがいっぱいいる世の中で何が嬉しいかっていうと、人が人に優しくしている姿を見るのが嬉しい」と、このメッセージに込めた思いを語りました。
「困った人、何か寂しそうな人がいた時に、『ニコッ』と笑いながら『もっと元気出して』って言うのは大変だけど、僕は言える。そういう優しさが、世の中にもっともっと広がったら嬉しい。」と話していました。ノッポさんの姿に、筆者も何か心が温まるような思いでした。
そして、CMに出演したきっかけを聞かれると、当時は「そういうのを自分でやりたくなかった」と意外なエピソードを披露したノッポさん。しかし、「この歳になって初めて、依頼が来た時に『企業がこんなことをやるってよく言ったな』って思ったから、『やってもいいかな』って引き受けた」と教えてくれました。
ノッポさんも海洋プラスチックごみの問題には心を痛めているようで、「小さいイルカちゃんだとか、ウミガラスとか、ウミガメなんかが、小さいプラスチックを胃の中に収めて死んでいくって報道がされる度に、本当に悲しくなります」と話し、そんな中で「こんな仕事をさせていただいて、ありがたいです」と感謝していました。
ちなみにネスレ日本では、外袋だけでなく、中の包装についても、2020年までに100%リサイクル可能、あるいはリユース可能な素材にするため、研究を行っているとのこと。そんなネスレ日本の「折り紙で、想いを伝えるクリスマス」は、11月6日~12月25日まで「キットカット ショコラトリー」銀座本店内で開催しています。
取材協力:ネスレ日本株式会社
(取材・撮影:佐藤圭亮)
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