イギリス空軍戦闘機 初のアイスランド防空に着任
おたくま経済新聞 / 2019年11月15日 16時0分
アイスランドのケプラヴィークに到着したイギリス空軍第1(F)飛行隊のパイロット(Image:RAF, Crown Copyright 2019)
イギリス空軍は2019年11月13日(現地時間)、NATO加盟国持ち回りとなっているアイスランド防空任務を行うユーロファイター・タイフーン戦闘機の部隊が、現地に到着したと発表しました。イギリス空軍がアイスランド防空を担当するのは、今回が初めてです。
2008年に始まった、NATO加盟国の戦闘機によるアイスランド防空任務。ロシアに近いアイスランドは小国で、自前の空軍を持っていません。このため、アイスランド政府の要請で、NATO加盟国空軍の戦闘機部隊が持ち回りで防空任務に就いているのです。
今回、イギリス空軍として初めてアイスランド防空の任を任されたのは、アイスランドに近いスコットランドのロジーマス空軍基地に所在する第1(F)飛行隊。ユーロファイター・タイフーンは、これからの活動の拠点となる、アイスランドの首都レイキャヴィークから西へ50kmほど離れた、ケプラヴィーク基地(ケプラヴィーク国際空港)に到着しました。
パイロットや整備員を含めて100名以上となる部隊を率いる第1(F)飛行隊長、マーク・ベーカー中佐は「この地にやってきてわくわくするとともに、任務が始まることを心待ちにしています。我々はアイスランド政府の要請により、アイスランドの安心と領空を守るために、この地へとやってきたのです」とコメントしています。
今年前半、イギリス空軍はエストニアでバルト海空域の防空任務を担当しており、NATOの持ち回り防空任務としては、今年2回目となります。初のアイスランド防空任務を開始するにあたり、第1(F)飛行隊が所属する第1航空団の司令官、ハーブ・スミス中将は「再びNATO加盟国のために、わが軍のタイフーンが力を発揮することを誇りに思います。彼らはアイスランドのために、イギリス本国と同じような24時間365日体制の任務を完遂してくれるであろうと確信しています」と、第1(F)飛行隊の働きに信頼を置くコメントを発表しています。
今後イギリス空軍第1(F)飛行隊のユーロファイター・タイフーンは、12月中旬までケプラヴィーク基地を拠点に、スクランブルに備えたアラート体制(QRA)に入ります。
<出典・引用>
イギリス空軍 プレスリリース
Image:RAF, Crown Copyright 2019
(咲村珠樹)
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