ボーイング737MAXの最大モデル MAX 10完成
おたくま経済新聞 / 2019年11月25日 16時0分
お披露目されたボーイング737MAX 10の1号機(Image:Boeing)
ボーイング737MAXファミリー最大のモデルであるMAX 10の1号機が現地時間2019年11月22日に完成し、ワシントン州レントンの工場でお披露目されました。最大客席数230席で、エアバスA321neoのライバルとなります。
エンジン取り付け位置の変更で機体の重心位置が変化し、操縦特性が変わったため、操縦時にコンピュータがバランスを調整するMCAS(操縦特性向上システム)ソフトウェアの不具合のため、2件の墜落事故を起こしてソフトウェア改修作業が続いているボーイング737MAX。アメリカ連邦航空局(FAA)による飛行停止措置が解除される見込みは立っていませんが、それでも航空会社の発注は続いており、受注分の生産も続けられています。
今回、1号機が完成した737MAX 10は、全長43.8m、最大客席数230という737MAXファミリー最大のモデル。全長44.51m、最大客席数220のエアバスA321neoと同規模のライバルとなります。
ボーイングの737プログラムを統括するマーク・ジェンクス副社長は、737MAX 10の完成披露式典で「これは単に新しい飛行機というだけではありません。これを設計し、それをサポートする人々の努力の結晶です。チームのメンバーはボーイングの旅客機に乗る乗客や運航する航空会社のため、安全性と品質に妥協のない働きぶりを示してくれました」と、開発や製造に携わった人々をたたえるコメントを発表しています。
MAX 10は現在までに20以上の顧客から、予約を含む550機以上の発注を受けています。完成した1号機はシステムのチェックなどを行い、2020年前半での初飛行を目指します。
<出典・引用>
ボーイング プレスリリース
Image:Boeing
(咲村珠樹)
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