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目標は「否定」ではなく「肯定」表現にすると成功率アップ!

おたくま経済新聞 / 2019年12月5日 10時7分

目標は「否定」ではなく「肯定」表現にすると成功率アップ!

倉戸みとさんのツイート

 12月に入り、2019年も終わりに近づきました。今年を振り返って反省したり、来年の目標を立てたりする方も多いと思います。この時、表現を少し変えることで、目標達成に近づくというツイートが話題となっています。

 目標を達成しやすくする「言葉の魔法」をTwitterに投稿したのは、倉戸みとさん(@mitragyna)。「日常で使える中二病を貴方へ」や「現実×ファンタジー」といったテーマで、魔術や錬金術、標本収集をもとに、現実をファンタジーにするための同人誌製作などの創作活動を行い、サークル「黒の錬金術学会」で同人誌即売会に参加していらっしゃいます。2019年冬のコミックマーケット97にも、4日目にサークル参加予定だとか。


 倉戸さんが紹介する方法は、目標を「否定形」で設定するのではなく、具体的な「肯定形」にするということ。「目標を『否定形』にして失敗するヒト、多すぎなので。目標を【肯定形】にするだけで成功率が上がるの、全人類に広まれ」というツイートに、11万件を超える“いいね”がつく反響がありました。

目標を「否定形」にして失敗するヒト、多すぎなので。
目標を【肯定形】にするだけで成功率が上がるの、全人類に広まれ。


・夜更かししない→10時までに寝る
・怒らない   →まず笑顔で答える
・暴食しない  →野菜を3食とる
・無理しない  →2時間ごとに休憩をとる

— 倉戸みと (@mitragyna) December 2, 2019

 例として「夜更かししない」は「10時までに寝る」や「怒らない」は「まず笑顔で答える」、「暴食しない」は「野菜を3食とる」、「無理しない」は「2時間ごとに休憩をとる」という具合に、反省点をそのまま否定する形で目標にするのではなく、より具体性のある肯定形で目標を設定することを説いています。

 反省点をそのまま「次はしないように」と考えてしまうこと、多いんですよね。怒られたり、失敗して後悔したりした時には、つい反射的にこういうパターンに陥りがち。

 しかし、怒られたり、失敗して後悔したりした反省点はあくまでも「結果」に過ぎません。必ず、そこに至る過程があるはず。なぜ、こういう結果になってしまったのか、それを分析することで「肯定形」の目標を立てやすくなります。倉戸さんは創作活動を通じ、経験則的な部分でこういった手法にたどり着いたそうです。

 倉戸さんは続くツイートで、肯定形の目標を立てるコツについても紹介しています。夜更かしして寝坊しないように、ということを例に「夜更かしをしない」と、否定から入るのではなく「早く寝る」といった、肯定的な行動を促す表現に変えるのが最初のステップ。続いてそれを「10時に寝る」と具体化し、さらに寝るまでの行動を「8時に夕食、8時シャワー、10時完全就寝」といった具合に細かく分割。

 目標を達成するための行動を分割して設定することで、目標が達成できなかった時に「どこができなかったのか」という要因が具体的に理解できますし、同時に「ダメだった」という落ち込みも「でも、この段階まではうまくできた」というプラスの結果を自覚して、次につながるモチベーションを維持することができます。

 この一連のツイートには、子供に注意・指導する時も同様の導き方が有効だという反応も寄せられています。「ダメじゃないか」と否定されると、言われた側は気分も落ち込みますし、どうしても反省点にとらわれて同じ失敗を繰り返しやすい精神状況に陥るもの。要因を分析し、段階ごとに分けて小さな「成功」を積み重ねることで、自信もつきやすくなりますね。

 これから忘年会シーズンということもあり、お酒を飲み過ぎて後悔したとか、ハメを外し過ぎちゃった……なんてことがあるかも。そこで「飲み過ぎないようにしよう」ではなく、事前に「お酒はこれくらいまで」という感じに目標を設定しておけば、あとで「失敗しちゃった」ということも少なくなるかもしれませんね。

<記事化協力>
倉戸みとさん(@mitragyna)

(咲村珠樹)

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