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喪中はがきにある一文を入れると双方ともに気が楽になる その一文とは

おたくま経済新聞 / 2019年12月12日 7時0分

 12月に入ってから不幸があると、喪中はがきと年賀状が入れ違いになってしまうことがあります。喪中のマナーとしてのはがきの文面に、ある一文を入れると気分的にかなり楽になると、ツイッターで賛成派が続出しています。

 「喪中のはがき。大抵は『喪中につき新年のご挨拶はご遠慮申し上げます』って書いてあるんだけど、『新年のご挨拶は失礼させていただきますが皆様からの年賀状は励みにもなりますので例年通りお送りくださるとありがたく存じます』って書いてあるハガキが届いて、これいいな、と」と、その一文に感心してツイッターに投稿したのは、名古屋在住の書店員である、“いたいけな迷子ですが。”さん。

 一般的なマナーとしては、喪中の人は新年の欠礼をお知らせする意味で出す喪中はがき。そして受け取った側は寒中見舞いを出すという感じですが、寒中見舞いって何だかしんみりと薄暗いイメージ。そして、喪中はがきを受け取った人の中には遠慮して返礼のはがきを出しづらいという人も。

 この“いたいけな迷子ですが。”さんのツイートに、同様の文ではがきを受け取った人からは、自分がその立場になったら使いたい、という意見や、実際に喪中はがきを出した人で同様の文を書いて出したところ、心が温まる年賀状をたくさん頂いた、といった経験を寄せている人も。既に喪中はがきを出してしまった人からは、「この一文知っておけばよかった」という人も結構いました。

喪中のはがき。大抵は「喪中につき新年のご挨拶はご遠慮申し上げます」って書いてあるんだけど、
「新年のご挨拶は失礼させていただきますが皆様からの年賀状は励みにもなりますので例年通りお送りくださるとありがたく存じます」って書いてあるハガキが届いて、これいいな、と。

— いたいけな迷子ですが。 (@bea_rieche) December 6, 2019

 年の初めを祝福するような文面だと、喪中でもちょっと微妙な気持ちにはなりますが、年賀はがきの明るい色は気持ちを明るくしてくれます。そこに故人に寄り添うような一文が書かれていると、喪中でももらって嬉しくなる年賀状になるかと思います。マナー的には寒中見舞いが正解でも、喪中でもこのような一文があれば、例年通り近況を知らせる年賀状を送るのは問題ないようです。また、喪中はがきに対して必ずしも寒中見舞いで返さなければならないというルールはなく、あくまでも一般論的なマナーとしての話なので、喪中でも故人をしのんだ年賀状だと嬉しい、と思う人は何ら問題なくその意思をお知らせしても良いのかもしれません。

 また、12月に不幸があった場合、年賀はがきを準備し終えて投函した後に喪中はがきが来るとやっぱり気まずい思いをしてしまいます。そんな場合でも、年賀状を例年通り送ってくださるとありがたい、という一文はその気まずさを解消してくれそう。ツイートした“いたいけな迷子ですが。”さんも、やはり喪中となった時はできればこのような文面を入れたいし、寒中見舞いは文字だけでさみしい感じがするので、こういうハガキをいただいたら年賀状は送りたい、とのこと。

 年々、年賀状の送り合いが減ってきている昨今、高齢者はいつ自分の身に何かあってもいいように、と、「今年をもって年賀状は終わりにします」という人も増えてきました。そして若い世代はオンラインで新年を祝い合うようになり、年の初めを近況とともに送り合う風習はだんだんと廃れつつあります。

 唯一、年賀状だけで繋がっている、という人にとっては、出す方も受け取る方も、お互い「今年も1年無事でいられるといいですね」という気持ちを送り合える機会なだけに、喪中でも一文を添えるだけでその気持ちを送り合うことができそうですね。

<記事化協力>
いたいけな迷子ですが。さん(@bea_rieche)

(梓川みいな)

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