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エアバスの大物輸送機「ベルーガXL」商業飛行を開始

おたくま経済新聞 / 2020年1月17日 10時17分

エアバスの大物輸送機「ベルーガXL」商業飛行を開始

エアバスの新しい大物輸送機「ベルーガXL」(Image:Airbus)

 エアバスは2020年1月13日(現地時間)、同社の航空機パーツを輸送する大物輸送機の最新型「ベルーガXL」が2020年1月9日から、正式な輸送業務を開始したと発表しました。従来のベルーガST輸送機の後継として、本格的な飛行が始まります。

 ベルーガXLは、ヨーロッパ各地にある生産工場で途中まで組み立てられた航空機のパーツを、最終組み立て工場へ運ぶために作られた大物輸送機。現在主力として使われている「ベルーガST」がエアバスA300-600Rから改装されたのに対し、より大型のA330-200をベースとしたため、輸送能力が30%向上しています。

 胴体上部を大きく膨らませた貨物室の大きさは、A350XWBの主翼が2つ入る長さ63m、最大幅8m。最大積載量51トンで、4000kmの航続距離を実現しています。



 フランスのトゥールーズで1号機の最終組み立てが行われた際には、新設計のコクピットセクションをベルーガSTが空輸するという光景も見られました。

 1号機は2018年6月にロールアウトし、7月19日に初飛行。その後2号機も加わって試験飛行が計200回以上、700時間以上にわたって続けられ、2019年11月に欧州航空安全機関(EASA)の型式証明を取得しました。

 ベルーガXLはその名の通り、ベルーガ(シロイルカ)をデザインした塗装になっており、飛行する姿は空を泳いでいるかのよう。今後2023年にかけて全6機が就役し、ヨーロッパ11か所の工場を結んで飛びまわります。

<出典・引用>
エアバス プレスリリース
Image:Airbus

(咲村珠樹)

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