エアバス最新モデルA330-800 欧米の型式証明を取得
おたくま経済新聞 / 2020年2月18日 12時0分
A330-800(Image:Airbus)
エアバスは2020年2月13日(現地時間)、A330ファミリーの最新モデルであるA330-800が欧州航空安全機関(EASA)とアメリカ連邦航空局(FAA)の型式証明を取得したと発表しました。新型エンジンでより低燃費を実現したA330-800は、今年中の就航を予定しています。
エアバスのジェット旅客機ラインナップのうち、単通路のA320ファミリーはすでに低燃費化したA320neoが各航空会社で就航しています。客室内の通路が2本あるワイドボディ機では、新規開発したA350XWBのほか、新世代のA330neoではA330-900が航空会社での運航を開始。残るはベーシックモデルのA330-800(1クラス最大最大406席/3クラス場合220~260席)を残すのみとなっていました。
A330neoファミリーは、従来より低燃費・低騒音のロールスロイス・トレント7000エンジンを採用。これを3次元的な形状を持つ新設計の主翼と組み合わせ、1席あたりの燃費を14%改善したといいます。また、メンテナンスコストも従来のA330より抑えられました。
客室内の居住性も改善され、より静かになっただけでなく、頭上にある荷物入れの容積も拡大。機内持ち込みサイズのキャスターバッグが横にした状態で5つ入り、なお上部に余裕があります。
また、コクピットの使い勝手はエアバスの他機種と多くが共通化されているのも特長です。パイロットが従来のA330から移行する際は半日の自習でOK。A320からは7日間、A350XWBからは8日間の訓練で移行可能だとしています。
A330-800は2019年11月6日に初飛行。以来132回、370時間におよぶ試験飛行を重ね、今回の型式証明取得となりました。
現在までにA330neoファミリーは、22社から計227機を受注しています。従来型のA330が1400機運航中であることを考えると、置き換え需要を含めて、まだまだ受注は伸びていきそうです。
<出典・引用>
エアバス プレスリリース
Image:Airbus
(咲村珠樹)
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