イタリアを救え!ロシア軍が新型コロナウイルス対策部隊と物資を空輸
おたくま経済新聞 / 2020年3月25日 16時0分
ロシアからイタリアに派遣される軍の救急車(Image:ロシア国防省)
ヨーロッパで最も新型コロナウイルスの感染が広がっているイタリア。この苦境を救おうと、ロシアは軍から医療機器と専門家チームを輸送機7機で派遣することを決定し、2020年3月23日(現地時間)未明に現地へ到着したと発表しました。
イタリア保健省の発表によると、2020年3月22日18時(現地時間)の時点で、新型コロナウイルス感染者は4万6638名(トータル5万9138名)。うち1万9846名が入院中で、3009名が重症化して集中治療室で治療を受けており、5476名の死者が出ています。
ヨーロッパ各地で感染拡大が続く新型コロナウイルスですが、幸いロシアでの症例は少なく、医療体制に余裕があります。このため、ロシア政府はイタリア政府に対し、医療機器の提供と専門家チームの派遣を申し出ました。
イタリア政府からの要望を受け、ロシアは軍の感染症や防疫の経験が豊富な医師など約100人からなる専門家チームを編成。医療機器や防疫装備などの支援物資とともにイタリアへ派遣することになりました。
専門家チームを率いるのは、防疫の実地経験豊富なセルゲイ・キコト少将。このほか、疫学を専門とするアレクセイ・スミルノフ大佐(医学博士)、防疫学の専門家であるジェンナディ・エレミン中佐、エボラウイルスのワクチン開発に従事したビチェスラフ・クリシュ中佐をはじめ、コンゴでエボラウイルス対策やASEAN加盟国の国際医療訓練に参加した経験を有する医官や、ウイルス学者が揃っています。
専門家チームと支援物資は3月22日、モスクワ近郊にあるチカロフスキー軍用飛行場に集結。ブスコフ、ウリヤノフスク、オレンブルクの部隊から集められた7機のIl-76輸送機に分乗し、イタリアへ向かいました。
日付が変わった3月23日未明、ロシアからの部隊はローマ近郊にあるプラティカ・ディ・マーレ空軍基地に到着。イタリア政府との調整が済み次第、活動を開始するとのことです。
<出典・引用>
ロシア国防省 ニュースリリース
イタリア保健省 ニュースリリース
Image:ロシア国防省
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