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国際宇宙ステーション補給船プログレスMS-14発射台へ 4月25日打ち上げ

おたくま経済新聞 / 2020年4月23日 10時0分

国際宇宙ステーション補給船プログレスMS-14発射台へ 4月25日打ち上げ

プログレスMS-14を搭載しバイコヌール宇宙基地第31発射台にセットされるソユーズ2.1aロケット(Image:ロスコスモス)

 ロシアの国際宇宙ステーション補給船、プログレスMS-14を搭載したソユーズ2.1aロケットが2020年4月22日(現地時間)、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地第31発射台にセットされました。5月9日の独ソ戦勝利75周年を記念し、4月25日に打ち上げられます。

 プログレスMS-14は、飲用と電気分解して酸素の原料となる水420リットル、食料といった国際宇宙ステーションで宇宙飛行士が活動するために必要な物資や実験機器、試料など1350kgのほか、国際宇宙ステーションの軌道高度を維持するための加速用燃料や圧縮ガス約700kgを搭載しています。


 打ち上げ後の飛行パターンは、地球を2周して国際宇宙ステーションにドッキングするという、“特急便”の別名で知られるもの。所要時間は3時間21分を予定しています。

 今回の補給物資には、5月9日の大祖国戦争(独ソ戦)勝利75周年を記念するチャームも含まれているのも特徴。ペイロードフェアリングにも、戦勝75周年を記念する文字が書かれています。

 打ち上げに使われるのはソユーズ2.1aロケット。バイコヌールの第254組立棟で、プログレス補給船との結合・組み立てが行われました。



 組み立てが終わったソユーズロケットがロールアウトし、発射台に移動したのは4月22日朝のこと。ディーゼル機関車にけん引されて移動したソユーズ2.1aロケットは、第31発射台にセットされました。


 大祖国戦争(独ソ戦)勝利75周年というのは、ロシアにとって大きな行事。本来ならモスクワで、独ソ戦で活躍した40両のT-34戦車、10両のSU-100自走砲などが参加した大規模なパレードが計画されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止されています。そのため今回の打ち上げでは、ロケットのペイロードフェアリングにソ連時代の祖国戦争勲章(独ソ戦で英雄的な働きをした兵士、パルチザンらに授与された勲章)がデザインされています。


 プログレスMS-14の打ち上げは、モスクワ時間の4月25日未明の4時51分。国際宇宙ステーション到着は同日8時12分を予定しています。

<出典・引用>
ロスコスモス(ロシア宇宙庁) ニュースリリース
Image:ロスコスモス

(咲村珠樹)

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