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2030年代まで現役続行 フランス海軍アトランティック2哨戒機の改修型3号機を受領

おたくま経済新聞 / 2020年4月30日 15時41分

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アトランティック2の近代化改修機スタンダール6(Image:ダッソー・アビアシオン)

 フランスのダッソー・アビアシオンは2020年4月28日(現地時間)、フランス海軍に近代化改修されたアトランティック2哨戒機の3号機を引き渡したと発表しました。フランス海軍では、近代化改修を受けたアトランティック2を2032年ごろまで運用することとしています。

 フランス海軍のアトランティック2は、1961年に初飛行したブレゲー・アトランティック哨戒機を改良し、1980年代に就役が始まったターボプロップ双発の哨戒機です。ブレゲーは1971年にダッソーと合併したため、以降はダッソー・アビアシオンが生産と改良を担当してきました。

 時代に応じてアトランティック2は改良が重ねられ、現在運用されているのは「スタンダール5」という仕様。これを2030年代まで運用を可能にする「スタンダール6」への近代化改修が、2013年に発注されました。

 対象となるのは、1989年~1997年に製造された28機のアトランティック2のうち18機。当初は15機が対象になっていましたが、改修1号機が引き渡された2018年の追加発注で、3機の追加改修が発注されました。ダッソー・アビアシオンが担当するのは、このうち7機。残り11機は、フランス軍事省が出資する半官半民の法人SIAe(航空産業サービス)が改修を実施しています。

 主な改修点は、タレス製の新しいレーダーとソノブイのシステム、SIAe(航空産業サービス)が開発した新しい戦術コンソールシステムや、ナーバル・グループが開発した運用ソフトウェアなど。新しいレーダーは、戦闘機のラファール用に開発されたアクティブ走査式レーダーの技術が応用されています。

 ダッソー・アビアシオンでは、スタンダール6仕様に改修したアトランティック2を2023年までに全機納入する予定です。アトランティック2の基本設計は1960年代、機体規模としても現代では小さい部類に入りますが、まだまだ現役の哨戒機として第一線にとどまり続けます。

<出典・引用>
ダッソー・アビアシオン プレスリリース
フランス軍事省 ニュースリリース
Image:ダッソー・アビアシオン/フランス海軍

(咲村珠樹)

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