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理科の自宅学習にピッタリ!博物館のプロによる自然調べのスゴ技書籍を特別公開

おたくま経済新聞 / 2020年5月12日 13時8分

理科の自宅学習にピッタリ!博物館のプロによる自然調べのスゴ技書籍を特別公開

「100円グッズと身近な道具でできる!博物館のプロのスゴ技で自然を調べよう」第2巻

 新型コロナウイルス禍で学校が休校になり、自宅学習が続く子どもたち。学習教材の出版社が、特に自宅学習が難しい理科の自然観察に役立ててほしいと、身近な道具でできる自然調べの書籍から、近所の自然や家の中でできる部分をネットを通じ期間限定で公開しています。

 ネットで特別公開をしているのは、1954年以来学校の掲示板でなじみ深い写真ニュースや、学習用教材を手がける株式会社少年写真新聞社。自然史系博物館の学芸員である小川誠さん(徳島県立博物館・学芸員)、奥山清市さん(伊丹市昆虫館・館長)、矢野真志さん(面河(おもご)山岳博物館・学芸員)による「100円グッズと身近な道具でできる!博物館のプロのスゴ技で自然を調べよう」シリーズ(全4巻・各税込2200円)から、自宅近くや家の中でできる自然調べを12種類選んで公開しています。


 紹介されているスゴ技は、ペットボトルで虫かごを作る方法や、プラカップで簡単な集音器を作り、周りの小さな音を聞くというもののほか、特定外来生物になっているオオキンケイギク(キバナコスモスに似た5月~7月に道端で花を咲かせる草花)を使っての草木染めなど。食事に出てくる手羽先をきれいに食べて、骨格標本を作るという一石二鳥のものまであります。

 理科の自然観察で大切なのは、生活に身近なところから科学的興味を持つこと。特別ではないところにも、調べてみるとたくさんの不思議が隠れていることに気づきます。イモムシ・ケムシを育てて観察する時には、まれに毒を持つものがいることに気をつけたり、植物の触り心地を確かめる際には、かぶれるものがあるので注意をすることが必要ですが、このようなマイナス面も含めて、自分自身で経験したり工夫したりすることこそが、のちのちプライスレスな「宝物」になるのかも?と予感させられるものばかり。

 ここに紹介されているスゴ技は、実際に著者である博物館学芸員が調査・採集活動に使っているものだそうで、身近なグッズが本格的な調査活動に役立つことにも驚きです。少年写真新聞社の特設ページでダウンロードできる12のスゴ技シート(PDFファイル)は、非商業的な利用に限って使用が許諾されているので、二次利用などについてはご注意を。

情報提供:株式会社少年写真新聞社

(咲村珠樹)

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