実家が子猫パラダイス! 帰省を我慢したら癒やし映像が届いた件
おたくま経済新聞 / 2020年5月15日 12時0分
リックさん(@rickgraphic)提供
例年、ゴールデンウィークは帰省や旅行に充てる人が多くいますが、今年は新型コロナウイルスの影響で県外をまたぐ移動が特に制限され、自宅でおとなしくしていたという人も多いと思います。帰省したくてもできない昨今、実家からの癒やしの便りにネット民も一緒に和んでいます。
「どうやら実家がパラダイス化してるようだが、帰らずに自粛してる自分偉い、、、」
その一文には、実家から届けられた小さなモフモフたちの映像が。4匹の子猫がわちゃわちゃしている映像をツイッターに投稿したのは、実家が保護動物たちの預かりボランティアをしているというリックさん。
この連休中、リックさんの実家では4匹の子猫が里親さんの元へ行く前に過ごしていました。爪とぎでバリバリと2匹仲良く爪とぎをしているかと思えば、何かの紐にじゃれていたり、トンネルに入って遊んで追いかけっこになったり……。子猫の愛らしさは画面越しからでも充分に伝わってきます。
そしてこの子猫たちを見た人は「ここは天国ですか?」「想像できる上限値を叩き出すパラダイス…」などなど、子猫たちの可愛さにすっかり魅了されている様子。事前にこんな状態になる事が分かっていたら、我慢できずに帰省してしまいそう……。でもそこはグッと我慢の子。
どうやら実家がパラダイス化してるようだが、帰らずに自粛してる自分偉い、、、 pic.twitter.com/ykB6yB0C6L
— リック 𝑹𝒊𝒄𝒌 (@rickgraphic) May 8, 2020
この4匹の子たちは、既に譲渡先が決まっているのですが、身よりのない犬や猫を保護する横浜の保護施設「一般社団法人 おーあみ避難所」で保護されていた子たち。おーあみ避難所では、より多くの犬猫を保護する事ができるよう、新しい家族がお迎えに来るまでおーあみ避難所やボランティアの皆さんの家で過ごしています。
リックさんのお母様は、おーあみ避難所でボランティア活動をしている事がきっかけで、預かりボランティアも行われているそうです。おーあみ避難所で譲渡先が決まった猫や犬たちを、絶えず預かりながらお世話をされているとの事。
「病気がちの子を看病しながら預かったりする場合もあれば、一瞬だけお預かりする場合もありますし、わんこ3匹の時もあれば、猫4匹の時もあったりもするので、頻度は一概に言えないのですが、毎月一回以上はメンツが入れ替わる感じでしょうかね」とお母様。絶えず賑やかな、でも気の抜けないボランティア活動です。
保健所から殺処分前に引き出されたり、直接保護された子たちは、おーあみ避難所やボランティアの方々の家で人馴れ、健康管理、乳飲み子の場合は離乳などを経てから、譲渡会で新しい家族を見つけてもらう流れになります。
リックさんのお母様の元から新しい家族へと渡っていく保護っ子たちは、みな無事に家族として迎えられるので、お母様の元に残る子はいないそうです。
おーあみ避難所の代表である、大網直子さんに電話でお話を伺ったところ、おーあみ避難所の預かりボランティアは、猫担当が15名、犬担当が10名在籍しており、リックさんのお母様は犬猫両方を担当している様です。繁殖季節に左右されるため、保護頭数が多い時と少ない時がありますが、おーあみ避難所では平均して猫約70匹、犬約10匹を保護しているとの事。
平時は会場を借りて譲渡会をおこなったり、おーあみ避難所でのお見合い会を行ったりしていましたが、コロナ禍の影響により困難な現状。それでも、繁殖期を経て生まれてきた子猫たちはどんどん保護されてきます。そこで、画面越しに里親希望の方とお見合いをする「バーチャル譲渡会」の開催を始めているそうです。
通常の譲渡会では、見学だけという人もいるため、実際に譲渡が成立しない人たちへもアンケートを取っていますが、バーチャル譲渡会では事前に譲渡可能な子たちを動画とともにブログで紹介し、里親希望者にはアンケートに回答してもらい、メールにて受付。そしてミーティングアプリで画面越しに希望の子を見る事ができています。
土日や連休中もほぼオンラインお見合いをしていった結果、20匹の猫が新しい家族の一員になる事が決まったそう。通常の譲渡会では多い時で8組、平均5組の譲渡成立となるそうですが、オンラインお見合いの場合、里親として迎えたいと思う人が検索等でおーあみ避難所のサイトやブログにたどり着き、そこでオンラインお見合いを希望するため、通常の譲渡会よりもより確実に里親が見つかるというメリットが。
里親として迎えたいと思うも、直接譲渡会まで足を運びづらい状況だった人にとっても、このオンラインお見合いは自宅に居ながらにして、家族が揃っている時間帯に画面越しに希望の子とお見合いする事ができるというメリットも。
ペットという大切な家族の命を引き受けてもらうために、ブログに詳細な譲渡条件を掲載し、里親希望の人にはアンケートに回答してもらってからメールを受け付けています。そしてオンラインお見合いから実際に譲渡日が決まり、正式譲渡や2週間のお試し(トライアル)の期間までの間、おーあみ避難所から預かりボランティアの皆さんの家で過ごしている犬や猫たち。そのうちの4匹が、今回話題になったリックさんのお母様がお世話をしている子たちなのです。
預かりボランティアは、可愛い頃の子たちのお世話をする事が多い一方、様々な性格の子たちを一時的に預かる仕事。うっかり情が移ってしまっても必ずすぐに新しい家族の元へ届けなくてはなりません。そんな意味では心も忙しいボランティア活動かもしれませんね。
暇を持て余したモフモフの遊び pic.twitter.com/qogbAU5eeC
— リック 𝑹𝒊𝒄𝒌 (@rickgraphic) May 9, 2020
<記事化協力>
リックさん(@rickgraphic)
おおあみなおこさん(@gogowannyan)・一般社団法人 おーあみ避難所公式サイト
(梓川みいな)
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