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ボーイング 日本含む海外向けSLAM-ER巡航ミサイルとハープーン対艦ミサイルを受注

おたくま経済新聞 / 2020年5月15日 15時3分

ボーイング 日本含む海外向けSLAM-ER巡航ミサイルとハープーン対艦ミサイルを受注

SLAM-ERのイラスト(Image:Boeing)

 ボーイングは2020年5月13日(現地時間)、アメリカ海軍から海外向けFMS(有償軍事供与)用のSLAM-ER巡航ミサイル650発と、ハープーン・ブロックII対艦ミサイル467発を受注したと発表しました。これには日本の海上自衛隊向けハープーンのサポート用品が含まれます。

 巡航ミサイルSLAM-ER(AGM-84H/K)は、空中発射式の巡航ミサイルSLAM(AGM-84E)の射程距離延長型です。GPSと赤外線画像認識により、最大270km先の地上および海上の目標を正確に捉える能力を有しています。

 ボーイングによると、SLAM-ERは2008年に納入完了して以来の発注で、今回は650発を総額19億7175万4089ドル(約2113億7100万円)で受注しています。アメリカ国防総省の発表によれば、全数がサウジアラビア政府へFMSにて供与されるとのこと。

 ハープーンの性能向上型であるブロックIIは、ロット91として467発が6億5698万1421ドル(約704億2808万円)で発注されました。こちらはミサイル本体のほか、サポート用品も含まれています。

 467発の内訳は、タイ向けが8発(サポート用品含む)、カタール向けが53発(サポート用品含む)、サウジアラビア向けが402発(サポート用品含む)。サポート用品のみの発注が日本、オランダ、インド、韓国となっており、納入完了は2026年12月を予定しています。

 今回の受注について、ボーイング・ウエポンのシンディ・グリュエンスフェルダー副社長は「ハープーンの生産が2026年まで継続されるというだけでなく、SLAM-ERの生産ラインを再稼働させ、2028年まで納入し続けることが可能になります」とコメントし、SLAM-ER生産再開の重要性を強調しています。

 今回の発注における注目点は、サウジアラビアがSLAM-ER650発と、402発のハープーン・ブロックIIを導入するということ。サウジアラビアはイエメン情勢を巡って不穏な動きを見せていることから、このミサイル発注は、より一層中東情勢の不安定化に影響しそうです。

<出典・引用>
アメリカ国防総省 ニュースリリース
ボーイング ニュースリリース
Image:Boeing/U.S.Navy

(咲村珠樹)

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