ロシア軍戦闘機地中海でアメリカ軍機に異常接近 アメリカ側が抗議
おたくま経済新聞 / 2020年5月27日 18時53分
アメリカ海軍のP-8Aに異常接近するロシアのSu-35(Image:U.S.Navy)
アメリカ欧州アフリカ海軍と第6艦隊は2020年5月26日(欧州中央時間)、ロシア軍の戦闘機が地中海東部の公海上を飛行中のアメリカ海軍P-8A哨戒機に異常接近し、危険な状況に陥ったと抗議する声明を発表し、画像と動画を公開しました。公海上を飛行するP-8Aへの異常接近は1時間以上にも及び、乗員を空中衝突の危険にさらしたといいます。
アメリカ海軍の発表によると、事態が発生したのは5月26日の地中海東部。現在地中海には、第6艦隊を基幹とする第67任務部隊(CTF-67)が派遣されており、VP-4所属のP-8Aが海上における哨戒飛行を担当しています。
この日もVP-4のP-8Aは公海上を哨戒飛行していたところ、ロシア航空宇宙軍のSu-35戦闘機2機によるスクランブルを受けたといいます。現在地中海東部のシリアにロシア軍が進出しているので、ここまでは通常の警戒行動として考えられなくもないのですが、その後の行動が違っていました。
2機のSu-35は、P-8Aの両側から異常接近。アメリカ側が公開した画像によると、主翼のすぐ近くまで間隔を詰めてきました。
このような接近は通常のスクランブル(対領空侵犯措置)では実施しないもの。Su-35は64分間にわたって異常接近を繰り返し、空中接触の危険を感じたP-8Aは、回避行動を取らざるを得なかったと発表しています。
地中海上空でアメリカ海軍のP-8Aにロシアの戦闘機が異常接近するのは、2020年4月に2件発生して以来のこと。アメリカ側はロシア戦闘機の行為を非紳士的であり、1972年に締結された「海上における衝突の予防のための国際規則に関する条約(COLREG)」に示された「海上における衝突の予防のための国際規則」に違反しているとしています。
アメリカは2020年4月の2件と今回の件の全てにおいて、一貫して公海上を飛行しており、国際法による安全性を十分考慮していたとし、ロシア軍戦闘機の行為を非難しています。
<出典・引用>
アメリカ欧州アフリカ海軍 ニュースリリース
Image:U.S.Navy
(咲村珠樹)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ロシア機が領空侵犯→空自戦闘機が「炎の弾」発射! バルカン砲の警告射撃とナニが違う? 過去に実例も
乗りものニュース / 2024年9月26日 16時12分
-
ロシア軍の「怪しいプロペラ機」日本領空を “3度”侵犯!自衛隊機がスクランブル 爆弾倉を開けて飛行も
乗りものニュース / 2024年9月25日 6時12分
-
横須賀の米軍「中国の近くを大型哨戒機が飛んだけど問題でも?」独軍艦に呼応してか
乗りものニュース / 2024年9月19日 7時42分
-
米軍哨戒機、台湾海峡飛行 中国軍が追跡
共同通信 / 2024年9月17日 23時51分
-
ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライナ軍MANPADSの餌食になる瞬間の映像を公開
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月13日 19時29分
ランキング
-
1ノートパソコンが壊れてしまう前兆・サインはある? 分かりやすいポイントをパソコンのプロが解説
オールアバウト / 2024年9月26日 20時15分
-
2どんな"勝ち組"でも威張れるのは65歳まで…和田秀樹が高齢者専門の病院で見た「孤独な老後を送る人」の特徴
プレジデントオンライン / 2024年9月27日 8時15分
-
3ラブホ従業員が驚いた客の行動「高齢者の団体が“12時間”のフリータイムを利用して…」
日刊SPA! / 2024年9月26日 15時52分
-
4今田美桜、あのちゃん、芦田愛菜…イマドキ女子小学生の「なりたい顔」ランキング 1位は少女まんがのような顔立ちの女優!
まいどなニュース / 2024年9月27日 7時20分
-
5使用済みのペットボトルを「水筒代わり」に使用している母。不衛生な気がするのですが節約になるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月26日 6時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください