九州人は全国区だと思ってる? 偉大なるローカルアイス「ブラックモンブラン」

おたくま経済新聞 / 2020年6月5日 7時0分

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九州の定番アイス「ブラックモンブラン」(こうさん提供)

 日本にはいろいろな「地元ならではの食べ物」があります。中でもアイスは全国共通の品揃えと思いきや、別の土地に行って初めて気づくローカル商品が存在していて、愛好家も存在する奥深い世界。九州で絶大な人気を誇る定番アイスが、実は全国区じゃないというお話がTwitterで話題になっています。

 九州では定番のアイスの画像を「これは九州人が全国区と信じて疑わないもの」という言葉とともにTwitterに投稿したのは、鹿児島県出身のこうさん。現在も九州にお住まいです。

これは九州人が全国区と信じて疑わないもの🙏 pic.twitter.com/mAWwWCHbyp

— こう (@ko_kurumani) June 2, 2020

 こうさんが投稿したのは、チョコレートコーティングにクッキークランチがまぶされた棒つきのアイス。九州人だとすぐ分かる人気のアイスですが、実は九州や周辺地域以外ではよく似た商品はあるものの、あまり見かけることはありません。一応、西日本や関東などでも売られてはいるようですが、販売場所は極一部です。

 これは、佐賀県小城市に本社を構える竹下製菓の「ブラックモンブラン」。1969年に発売されて以来、バニラアイスをチョコでコーティングし、クッキークランチのサクサク感をプラスした味わいが九州で親しまれてきました。

 誕生のきっかけは、先々代の社長である竹下小太郎さんがアルプスのモンブランを訪れた際、白い山容を見て「これにチョコレートをかけて食べたら美味しそうだ」と思ったこと。帰国後に商品化したところ、当時はアイスキャンディが中心だった棒アイスの中で、バニラアイスクリームの食感が人気を呼び、ヒット商品になったんだとか。

 独特の味わいの特徴ともいえるのが、メインであるバニラアイス。アイスクリームのようにこってりしすぎないアイスミルクなので、チョコやクッキークランチとマッチして、さっぱりとした後味になっています。

 様々な期間限定のアイデア商品もブラックモンブランの特徴。2017年にはパッケージの裏面に保冷剤を模したデザインの商品も登場し、裏返しておくと知らない人はアイスと気づかず、食べられてしまうことがない、というアイデアでした。

 九州以外でなかなか見かけないのは、竹下製菓が地元企業としてのこだわりから、工場を佐賀県小城市だけに置いているため。生産量も限られる上、全国に出荷するには距離がありすぎるのが原因です。同じく九州名物のアイス「白くま」で知られる丸永製菓(福岡県久留米市)は、栃木県に関東工場を開設しており、東日本のスーパーなどには関東工場から商品を出荷しています。

 九州以外の店舗では見かけることの少ないブラックモンブランですが、竹下製菓ではネット通販も実施しており、公式オンラインショップで全国から注文することが可能。興味のある方は「ブラックモンブラン」で検索してみては?

※見出し写真を除く商品パッケージの写真は2017年に販売されていたものです。現在は「お天気ゲーム」ではありません
※訂正:初出時「ブラックモンブラン」の発売年を1971年と記載しておりましたが、1969年の誤りでした。お詫びして訂正いたします。

<記事化協力>
こうさん(@ko_kurumani)

(咲村珠樹)

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