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弱っていた子猫たちが元気に 保護猫ボランティアに託された命のバトン

おたくま経済新聞 / 2020年6月13日 7時0分

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なつうりさん(@MAKIIKEDA3)提供

 野良で生きる動物の世界はシビア。母親から育児放棄されたり、何らかの原因で弱ってしまった子は見捨てられてしまうのが自然界の常。しかし、少しでも可哀想な命を幸せにしようと活動している保護猫ボランティアさんたちがいます。

 奈良市保健所のミルクボランティアに登録し、個人で保護猫ボランティア活動をしている“なつうり”さん。なつうりさんの元では保護猫のうりしゃんと柴犬のなつさんが一緒に生活していますが、ここ最近の繁殖期に生まれた子猫たちを預かる日が続いています。

 そんななつうりさんに手渡された、小さな命のバトンふたつ。この子達は下痢が原因で弱ってしまい、急遽受け入れを打診された子たち。それまでに預かっていた子の中で、元気になった2匹にワクチン接種をして他の預かりボランティアさんに託し、受け入れたのが眼鏡くんとコンタクトちゃんという名前が付けられた兄妹。眼鏡くんはサバトラっぽい柄、コンタクトちゃんは白に薄茶色の縞模様が入っています。

 「昨日元気がなかった子猫です(^_^;)ご飯くれくれ幼獣になってます(^_^;)」と、兄妹の様子を動画とともにツイッターで報告したところ、たちまち大反響に。コンタクトちゃんはケージから頭をねじ込みそうな勢いでよじよじとし、隣に来た眼鏡くんを片手で張り倒さんばかりの勢い。眼鏡くんも負けじとばかりにケージによじ登ろうと必死。勢いあまってコロンと転げてしまう辺りはご愛敬。

 先に保護されていたお兄ちゃん猫がケージから少し離れたところでご飯を食べていた事もあって、お腹の調子の心配は残ってはいたものの元気復活!お兄ちゃん猫が食べているのを見て、「お腹すいたー!」の大合唱状態だったようです。

 この後、無事にご飯にありつく事ができた2匹。そんな子猫たちを見ていた人たちからは、「もう元気になったーってアピールしている」「すごい勢い!可愛い」と目を細めている人が続々。そして、「たくさん食べてモリモリ育ってね」といった子猫へのメッセージもたくさん寄せられています。

 実は眼鏡くんとコンタクトちゃんのほかに、もう1匹兄弟がいたのですが、衰弱が激しかったらしく、なつうりさんが引き受けに行った時にはもう遅かったのだそう……。そのきょうだいの分まで、しっかり育って、優しい飼い主さんのところに引き取られていくといいな、と思わずにはいられません。

 この後、元気になってある程度育ったところで、この子達は保健所で引き取り手を待つ事になるようです。

 なつうりさんは、「地域で野良猫の子猫の保護と保健所に収容された、生まれて直ぐの、へその緒の着いた子から生後2か月の弱っている子を専門に育てて、元気にして保健所に戻したり、私のところから里親さんにお渡ししています」と、新生児から弱っている月例の低い子猫を預かって元気にしています。動物には保険がきかないので、獣医さんにお世話になる事も多い分、出費もかさみます。

 しかし、なつうりさんの献身的な保護活動に賛同している人たちからの支援もあり、今もこうして大変な子猫たちを保護し、元気になるまで預かる事ができています。元気になった子たちは、引き取りたいと申し出た人へ渡ったり、再度保健所に戻って里親を待つのだそう。

 現在はコロナ禍の時勢もあり、なかなか譲渡会を開く事ができないこの頃。今いる子猫たちは保健所での里親募集とともに、なつうりさんが直接里親さんになりたいという人とコンタクトを取って引き取ってもらう事もしばしば。

 子どもの可愛い盛りってすぐに過ぎてしまいますが、猫も犬も大きくなってからでも可愛いものです。命を救われてきた尊い命が、いつまでも幸せに天寿を全うできるまで暮らせる事を切に願う、拾った子猫たちの母である筆者は思うのでした。

昨日元気がなかった子猫です(^_^;)ご飯くれくれ幼獣になってます(^_^;) pic.twitter.com/Jm5nmuccjR

— なつうり (@MAKIIKEDA3) June 9, 2020

<記事化協力>
なつうりさん(@MAKIIKEDA3)

(梓川みいな)

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