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Netflixアニメ「日本沈没2020」主題歌に大貫妙子&坂本龍一「a life」オープニングPV解禁

おたくま経済新聞 / 2020年6月25日 9時27分

Netflixアニメ「日本沈没2020」主題歌に大貫妙子&坂本龍一「a life」オープニングPV解禁

「日本沈没2020」大貫妙子さんと坂本龍一さん

 動画配信サービスNetflixオリジナルアニメ「日本沈没2020」の主題歌に、大貫妙子さんと坂本龍一さんがコラボした名曲「a life」が決定。湯浅政明監督による、歌詞入りのオープニングPV特別版も公開されました。

 小松左京の名作SF「日本沈没」初のアニメ化となる「日本沈没2020」。当時最新のプレートテクトニクス理論を駆使して描かれた、日本列島が地殻変動により海面下に沈没し、日本人が流浪の民となるというストーリーは、フィクションではあるものの現実味を感じさせる作品です。

 この作品の監督を務めるのは「夜明けを告げるルーのうた」や「映像研には手を出すな!」などの作品で、アニメーション表現の限界を追求してきた湯浅政明さん。そこに大貫妙子さんと坂本龍一さんによるコラボ曲「a life(エー・ライフ)」が主題歌として加わります。

 大貫妙子さんからのオファーがきっかけで生まれた、2010年発表のコラボアルバム「UTAU」に収録された「a life」。アニメ「日本沈没2020」の厨子健介プロデューサーは「その世界観が『日本沈没2020』のテーマとシンクロし、聴いているとイメージが際限なく広がっていく曲でした」と、主題歌の起用理由を語っています。

 主題歌決定を受け、作詞の大貫妙子さんは「誰かのせいにしたりせず現実と向き合い、姿勢を正し自分の軸をきちんとつくることがこれからの時代を生きていく自分の助けになると思います。歌うということは変わらないけれど、あらたな価値観で力強く生きていこうとするひとのために歌っていきたい」とコメント。

 作曲した坂本龍一さんは「あたりまえの日常がどんなに大切か、ぼくたちは知っている」と、アニメ「日本沈没2020」を鑑賞した今の気落ちを語っています。

 湯浅政明監督は「透明感、日常感がありながらも、地に足がついた素敵な曲でした」と印象を語り、作品のオープニング映像について「殺伐とした天変地異後の暗い本編とは対照的な、明るい爽やかな朝のルーチンを毎回見る事で、失ったものの尊さを感じてもらえると良いと思いました」とコメント。演出については「朝の光、柔らかい布団や温かい飲み物、自然の風景や小動物のクローズアップを、記憶の中にある様に柔らかいタッチで断片的にオーバーラップしながら、透明感ある白い光の中に描きます」と意図を説明しています。

 日本列島が海に沈む、という破局的なストーリーですが、それでも力強く生きていこうとする人々の姿を通じ、普段“あたりまえ”と思っているものが、実はかけがえのない特別なものだということを感じさせる「日本沈没2020」。Netflixにて2020年7月9日から、全10話のシリーズが全世界独占配信されます。

情報提供:Netflix

(咲村珠樹)

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