イギリス空軍戦闘機 バルト海でロシア軍機に5回目のスクランブル
おたくま経済新聞 / 2020年7月3日 10時58分
ロシア軍のIl-78に接触するイギリス空軍のユーロファイター・タイフーン(Image:Crown Copyright 2020)
イギリス空軍は2020年7月1日(現地時間)、NATOのバルト海防空任務でスペイン空軍F-18とともにリトアニアに派遣されているユーロファイター・タイフーンが、ロシア軍機に対してスクランブルを実施したと発表しました。イギリスの戦闘機がロシア軍機に対してスクランブルを実施したのは、2020年5月の防空任務着任以来5回目となります。
バルト海は、最奥部にロシアの大都市サンクトペテルブルクが控えることもあり、ロシア軍の航空機や艦船が頻繁に行き交う場所。NATOでは、バルト海北部にあるフィンランドと共同で、バルト海とその南部に面したリトアニア、エストニア、ラトビアの防空任務を担っています。
現在、リトアニアのシャウレイ基地にスペイン空軍の第15航空団とともに展開しているのは、イギリス空軍第6飛行隊のユーロファイター・タイフーン。スコットランドのロジーマス基地に拠点を置く飛行隊です。
今回イギリス空軍のタイフーンがスクランブルして接触したのは、ロシア航空宇宙軍の空中給油機Il-78。公海上の空域から南にそれ、NATOの防空警戒網に入ってしまったようです。
シャウレイ基地に展開する、第135遠征航空団司令官のグゥインナット中佐は「今回のスクランブルは日常茶飯事ですが、この空域を利用する航空機が安全でプロフェッショナルなマナーで飛行するために、NATOの防空任務が必要であることを示すものといえます」とのコメントを発表しています。
加盟国の持ち回りで担当するNATOのバルト海防空任務は、現在フランス空軍1/2“こうのとり”飛行隊のミラージュ2000-5戦闘機がエストニアのアマリ基地に、そしてイギリス空軍のユーロファイター・タイフーンとスペイン空軍のF-18がリトアニアのシャウレイ基地に展開しています。3か国のバルト海防空任務は、8月末までの予定です。
<出典・引用>
イギリス空軍 ニュースリリース
Image:Crown Copyright 2020
(咲村珠樹)
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