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子どもが生まれる前と後 「想像していた母親」と「現実」の落差に共感

おたくま経済新聞 / 2020年7月19日 12時0分

子どもが生まれる前と後 「想像していた母親」と「現実」の落差に共感

画像提供:おやまさん(@oyamaoyadayo)

 子どもが生まれる前と後。3人のお子さんをもつツイッターユーザーの“おやま”さんが、その落差について理想と現実を描き共感をよんでいます。

 1枚目に描かれたのは「想像していた母親」。

 産んだら母性が勝手にわきだし、いつでも心がみたされ、人としてもパワーアップ。さらには出産を通して「何か知らんけど強くなる」、という根拠無き自信がみなぎっています。

 ほかにも「我が子が何より大切なので自分の時間を必要だと思わなくなる」「夫との絆がより強いものとなる」「産後は寝不足になるって言うけど、仕事で徹夜もしょっちゅうしてたし私は絶対大丈夫!」と、夢がモリモリ。

 しかし2枚目で描かれた現実はというと……。

「疲れた疲れた疲れた辛い辛い辛いしんどい疲れた1人になりたい1人になりたい辛い辛いしんどい疲れたかわいい(ハート)辛い辛い辛い辛い」

 心の叫びが冒頭からダダ漏れに。疲れた、辛い、しんどいの間に「かわいい」という我が子への萌えが突如はさまる、育児あるあるな混乱した感情が表現されています。

 そして想像では小綺麗に描かれていた母親(自分)の姿はというと……「寝癖を生かしたネオウルフ」ヘアで、「どうせマスクで隠れる口ひげ」と口ひげもそのまま、小まめな手入れが必要な眉毛については「まだ太眉って流行ってるよね」と割り切る結果に。

 服装についても想像ではピンクのワンピースで描かれていましたが……現実は「Mサイズの呪縛から解き放たれたXLサイズのTシャツ」へと、動きやすく汚れてもいいものに変化。しかも「米粒までいつもどこかにくっついている」というオプションつきです。

 出産という体験を通して、夫との絆が深まりほのぼのとした幸せにつつまれる予定だったものは……「5億回喧嘩して戦友になれた夫」と、これは想像より強固な関係へと変化。つ、つよい。これはこれで絶対幸せ。

 根拠なき寝不足問題の自信については「子どもまじで寝ないじゃん」という、絶望にも似た叫びが書かれていました。そう、子どもはどう頑張っても、何をしても寝ないときは寝ないのです。

 とにもかくにも、何からなにまで想像を遙かに裏切る、育児という人生における一大プロジェクト。

 産む前は「よゆー」と思っていたことでも、実際は「何をしでかすか分からない」子どもという存在を前に、人々は無情にも様々な感情を奪われ、それまで積み上げてきたものが一度くずれ、新たな自分や人との繋がりを生むことがあります。この中でいえば夫との「戦友」という絆がまさにそれ。

 イラストを描いたおやまさん自身も、“「ほらよ!育児ってこんなやべえんだぜ!ゲッヘヘ!」というよりは「辛いのもしんどいのも可愛いのもひっくるめて面白いよ」みたいなポップな気持ちで描きました…!”と続くツイートであっけらかんと語っているとおり、想像と現実は大きく異なるけれど、開き直ればそれはそれで楽しいのが育児というものでもあります。

 この投稿には3万超えるRTと、160を超えるコメントがよせられ「すべてのお母さんを心からリスペクト」「よくわかります」「めっちゃわかるー」といった共感も多く語られています。

想像してた母親と実際の私です pic.twitter.com/eygvk1zJGi

— おやま (@oyamaoyadayo) July 16, 2020

<記事化協力>
おやまさん(@oyamaoyadayo)

(宮崎美和子)

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