黒海でウクライナ海軍、アメリカ海軍らの多国間共同訓練「シーブリーズ」始まる
おたくま経済新聞 / 2020年7月24日 12時0分
着艦するウクライナ海軍のヘリコプター(Image:U.S.Navy)
黒海を舞台に2020年7月20日(現地時間)、ウクライナ、アメリカ、NATOの海軍部隊を中心とした多国間共同訓練「シーブリーズ2020」が始まりました。8か国から20隻の艦艇、19機の航空機、2000名以上の将兵が参加し、ウクライナのオデッサを拠点に様々な戦技を磨きます。
多国間共同訓練「シーブリーズ」は、1997年からウクライナとアメリカが中心となって開催されるもので、今回が20回目となります。今回はウクライナとアメリカのほか、ブルガリア、ジョージア、ノルウェー、そして第2常設NATO海洋グループ(SNMG2)としてスペインとルーマニア、トルコの艦艇と航空機が参加します。
参加艦艇はウクライナのオデッサに集合。そこから黒海に進出し、各国艦艇が連携しての戦術運動、対空戦闘、対潜水艦戦闘、捜索救難といった訓練を通じ、相互運用能力や一体となっての戦術技量を向上させます。
アメリカから参加した第6艦隊所属の駆逐艦ポーター艦長、クレイグ・トレント中佐は「これらの訓練を通じてパートナー諸国から学び、成長し、相互運用性と戦闘集団としての全体的な能力を高めることができます。シーブリーズに参加することにより、NATOの同盟国と地域のパートナーに対する共通の取り組みを実証します」と語っています。
第2常設NATO海洋グループ司令官のマヌエル・アギーレ少将(スペイン海軍)は「我々第2常設NATO海洋グループのプロ意識と情熱が日々示され、それはシーブリーズのようなハイレベルのシナリオに基づき、同盟国やパートナー国の海軍と相互に作用します。シーブリーズの成功は、新型コロナウイルス感染拡大によって引き起こされた現在の異常な状況を鑑みると、さらに特筆すべきものといえるでしょう」と、新型コロナウイルス禍のもとでも訓練が遂行できることについても成果を強調しています。
参加艦艇はオデッサを拠点として活動しますが、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、乗組員らの行動は感染防止策を徹底した上での最小限に抑えられます。多国間共同訓練シーブリーズ2020は、7月24日まで続きます。
<出典・引用>
アメリカ欧州アフリカ軍 ニュースリリース
NATO海上即応部隊司令部 ニュースリリース
Image:U.S.Navy
(咲村珠樹)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
間もなく日本に「ただいま!」 米海軍の空母「ジョージ・ワシントン」が日米韓合同演習に参加 甲板には”最新鋭戦闘機”の姿も
乗りものニュース / 2024年11月16日 16時12分
-
海自の“超ベテラン艦”も参加! 紀伊半島沖で日韓親善訓練 韓国からは“最大の軍艦”の姿も
乗りものニュース / 2024年11月10日 8時42分
-
韓国海軍「ドクト級強襲揚陸艦」来日決定! 別の大型軍艦とともに寄港へ
乗りものニュース / 2024年11月6日 17時12分
-
北朝鮮軍に"頼る"ロシアの姿勢が激変した事情 ついに交戦開始、北朝鮮側が得るものは?
東洋経済オンライン / 2024年11月6日 10時0分
-
「北朝鮮がロシア派兵」その情報に現実味はあるか 兵士1万2000人、砲弾800万発…北朝鮮はできるのか
東洋経済オンライン / 2024年10月26日 8時20分
ランキング
-
1カップヌードル、約1割が“アレ”を入れて食べがちと判明 ギャル曽根も「すごい好き」
Sirabee / 2024年11月19日 4時30分
-
2「漢字で『既に』と書くのはマナー違反」SNSに蔓延する“謎マナー”を専門家がジャッジ
週刊女性PRIME / 2024年11月20日 7時0分
-
3レーシック手術でトラック運転手の仕事を失った…「視力1.2」の眼球でひそかに進行していた"病気の名前"
プレジデントオンライン / 2024年11月20日 10時15分
-
4ケンタッキー、11月21日で「あの限定品」が販売終了へ こんな値段ではもう買えない…
Sirabee / 2024年11月18日 4時30分
-
5コンビニの肉まん、酢醤油で食べる地域も? 大手コンビニに聞いた…広がる選択肢、その裏にはオーナーの声?
まいどなニュース / 2024年11月20日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください