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ボーイングの戦闘機連携ドローン「ロイヤル・ウィングマン」 ジェットエンジンの地上試験を開始

おたくま経済新聞 / 2020年9月15日 14時0分

ボーイングの戦闘機連携ドローン「ロイヤル・ウィングマン」 ジェットエンジンの地上試験を開始

エンジン試験場でのロイヤル・ウィングマン試作1号機(Image:Boeing)

 ボーイングがオーストラリア空軍と共同開発している、戦闘機らと連携して作戦を遂行するドローン「ロイヤル・ウィングマン(Loyal Wingman)」。その試作第1号機が2020年9月、ジェットエンジンの地上試験を開始したと9月15日にボーイングが発表しました。地上滑走試験を経て、今年中の初飛行を目指します。

 ボーイングの「ロイヤル・ウィングマン(忠実なる僚機)」は、オーストラリア空軍の要求により、同社の無人機コンセプト「エアパワー・チーミング・システム(ATS)」を基礎として開発されたもの。

 AI技術で自律飛行しながら、自身に搭載した各種センサーからのデータに加え、友軍の戦闘機や早期警戒管制機、地上のレーダーシステムなどとネットワーク経由でデータを共有し、一体となって任務を遂行するというものです。

 オーストラリアの現地法人、ボーイング・オーストラリアの手により、試作1号機は2020年5月に完成。オーストラリアで作られた軍用機としては、1971年に初飛行した多用途機のGAFノーマッド以来、およそ半世紀ぶりという、オーストラリア航空宇宙産業にとって記念碑的な出来事でした。

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大という事態を受け、試験のスケジュールは若干影響を受けた可能性もありますが、搭載するジェットエンジンの選定を終え、その地上試験が始まったということは、初飛行へと一歩前進したことを示しています。

 ボーイングでエアパワー・チーミング・システムのプログラム・ディレクタを務める、シェーン・アーノット博士は「このエンジン試験は今年中に予定される初飛行へと一歩近づいたと同時に、私たちのチームの献身と、オーストラリア政府とのコラボレーションの結果です。この機体に導入された先進の製造技術のおかげで、私たちは市販の非常に軽量なエンジンを選択することができました」とコメントを発表しています。

 ロイヤル・ウィングマンは3機の試作機が製作されることになっており、この1号機は今後の試作機の基礎ともなります。順調ならば2020年中に無人での初飛行までを実現させ、2021年以降の本格的な試験プログラムへと移行していきます。

<出典・引用>
ボーイング ニュースリリース
Image:Boeing

(咲村珠樹)

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