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紅葉の錦が織りなす波紋 レジンでつくった「紅葉テーブル」が美しい

おたくま経済新聞 / 2020年10月10日 15時0分

紅葉の錦が織りなす波紋 レジンでつくった「紅葉テーブル」が美しい

「波紋」に指先を置いてみると、本当と見間違えてしまうクオリティ。

 10月に入り、すっかり秋めいた気候になりました。そろそろ紅葉狩りが待ち遠しい方も多いのでは。そんな中、とある家具で一足早く「紅葉」を表現した投稿が、Twitterで話題となっています。

 「紅葉が落ちた水面のテーブルを作りました。波紋頑張って作ったんだけど結構本物っぽく見えるのでは…!? #nickeLab」

 そんなつぶやきとともに、3枚の画像をTwitterに投稿したのはニケルxpさん(以下ニケルさん)。一体どんな画像かというと、そこには四方八方に散りばめられた紅葉に、水面に石などを投げ込んだときに発生する「波紋(はもん)」のデザインで彩られた透明のテーブル。投稿された画像の中には、「波紋」の中心に指先が“触れた”ものもあり、本物の「紅葉が落ちた庭園の池」と錯覚してしまいそうなクオリティです。

 このテーブル、「レジン」という合成樹脂で作られており、紅葉も人工のものが使用されています。しかし一見するとまるで本物。見ているだけで、実際に紅葉狩りをしている気分になります。これにはリプライ(返信)欄でも、「綺麗」「素敵」と多くの方がその美しさに魅入られ、1万5000を超えるいいねが寄せられました。

 それにしても、何度見ても飽き足りないデザイン。「どうやって作ったんだろう?」と気になった筆者は、さっそくニケルさんに取材を申し込み、事の詳細を伺いました。

 「元々は6月にやった『CremaSprings』がきっかけだったんですよ」

 そう語るニケルさん。この「CremaSprings」というのは、ニケルさんのTwitterアカウントのプロフィール欄にも記載されている、ハンドメイド作品などの通販・販売サイト「Creema」にて実施したクラウドファンディング事業のこと。

 ニケルさんは、この事業の発案者の1人。「レジンでテーブルを作るという企画」を立ち上げました。その際は、実施時期が6月だったこともあり、「海を切り取ったテーブル」という、「夏」を意識したレジンテーブルを制作。

 つまり今回は、その流れで作ったいわば「第2弾」。ちょうど「秋」に差し掛かっていたこともあって、今回は「紅葉」をモチーフに。

 試作段階で、レジンで「紅葉」を上手く表現できるか確認した後、ニケルさんが、「紅葉」に興味を持つきっかけになったという、京都「瑠璃光院(るりこういん)」の有名な風景「リフレクション(反射)する紅葉」要素も取り入れたそれは、「紅葉の落ちた庭園の池を覗き込む」コンセプト通りの逸品となりました。

 多くの人を魅了する作品を提供したニケルさんですが、実は以前「人口こはく」というレジン作品がTwitterでも話題となり、弊社でも記事にて取り上げました。

 小学生の頃に考え出したものを、大学生になって再現した当時のニケルさん。あれから2年が経ち、現在は何をされているのか伺ってみたところ、大学は卒業し、なんと今は、在学中から開業したという「レジン作家」として活動されているとのこと。気鋭のクリエイターの今後の活躍が楽しみです。

紅葉が落ちた水面のテーブルを作りました。
波紋頑張って作ったんだけど結構本物っぽく見えるのでは…!?#nickeLab pic.twitter.com/DhnQthxsPm

— ニケルxpは11/7,8デザフェス両日K-298 (@ni28_xp) October 4, 2020

<記事化協力>
ニケルxpさん(@ni28_xp)

(向山純平)

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