首里城を3Dで復元!世界初の首里城のデジタル コレクションが公開

おたくま経済新聞 / 2020年10月30日 15時30分

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首里城を3Dで復元!世界初の首里城のデジタル コレクションが公開

 世界中の美術館や博物館の芸術作品や歴史的資料を鑑賞できるサービス「Google Arts & Culture」。今回、新たに公開した「首里城復興」では、城の基壇部分がユネスコ世界文化遺産にも登録されている首里城と、それが象徴する琉球王国の歴史や伝統、文化や宗教などがオンライン展示されています。

 Google Arts & Culture は、2000を超える世界各地の美術館や博物館(日本においては100以上)等が所蔵する作品や文化遺産を鑑賞できるサービス。2011年に提供を開始し、ウェブサイトやiOSまたはAndroidアプリからアクセスすることで、ゴッホの星月夜、伊藤若冲の樹花鳥獣図屏風、広島平和記念資料館など、600万点を超える芸術作品や歴史的資料にアクセスすることができます。

 首里城と言えば、沖縄の歴史や文化を象徴する城であり、世界遺産にも登録されている観光名所ですが、2019年10月、火災により正殿含む主要な建物8棟が焼損。現在は国による首里城の早期復元に向けた取り組みが進められています。

 Google Arts & Cultureの「首里城復興」は、8つのオンライン展示で構成されており、写真から再構築された首里城の3D復元モデルをはじめ、城を彩る意匠やその歴史、復興に向かう姿や沖縄に伝わる美しい「手わざ」等を堪能することができます。

 「在りし日の首里城」では、創建から4度再建されたかつての美しい首里城の姿を見ることが可能。「空からみた首里城の昔と今」では、琉球王国の終焉からの変遷を、地上や空からの様々な視点で紹介しています。

 さらに、2020年10月に撮影された首里城の最新ストリートビューの360度パノラマ画像も含まれており、「記憶をつなぐ―思い出の写真から復元した首里城」では、エンジニアやコンピュータ・ビジョン、VRの研究者や学生のボランティアで構成された「みんなの首里城デジタル復元プロジェクト」が、写真から生成した首里城正殿の3D復元モデルを見ることができます。

 そして、「首里城正殿―日本と中国の様式を取り入れた琉球独自の意匠」では、首里城正殿に残る日本や中国の建築様式を、「琉球の手わざ ―琉球王国の文化―」では王国時代にあった8つの手わざを紹介。「沖縄の歴史や文化を代表する9つの世界遺産」では、世界文化遺産に登録された「琉球王国のグスク及び関連遺産群」を、ストリートビューや360度動画で巡ることができます。

 Google Arts & Culture 統括責任者のアミット・スードさんは、「今回、沖縄県の協力を得て、世界初の首里城のデジタルコレクションを公開できることを非常に嬉しく思っています」と話し、「私たちはGoogleのテクノロジーを駆使し、首里城の歴史・文化的遺産に世界中のユーザーが触れる機会を創出することで、首里城の一日も早い復興に寄与したいと考えています。美しく再建された首里城が見られる日を今から心待ちにしています」と語っていました。

 沖縄県知事の玉城デニーさんは、一番の見所について「間違いなく首里城正殿の3D復元モデル」と言い、「モデルの作成にあたり首里城のデジタル復元と、今後何世代にも渡る琉球文化の継承・保存を願う世界中の約3000人を超える皆さまから、8万枚の首里城の写真データが寄せられました」と紹介。

 「ぜひ『記憶をつなぐ―思い出の写真から復元した首里城』をご覧になり、以前首里城を訪れたことのある方は在りし日の姿を懐かしく思い起こして頂くきっかけに、そして、これから来訪される皆様は、再建後の首里城を想像する糧としていただきたいと考えています」と話していました。

 最後に玉城デニーさんは、「首里城は1429年の創建から先の大戦まで4度の焼失に見舞われながらも、都度、復元されてきました。特に先の大戦では跡形もなく破壊されましたが、復元を願う多くの人々の願いにより、1992年に正殿が復元されました。首里城は今日の現代社会における復興と耐久力の美しい象徴です」と説明。

 「かつて沖縄は『琉球』とよばれ、450年間続いた王国でした。首里城に象徴される琉球王国の歴史、文化に触れ、感じて頂けるものと思います。これらのオンライン展示にある首里城や琉球文化を通して、沖縄の素晴らしさを知るきっかけになることを願っています」と呼びかけていました。

(c)Google
情報提供:グーグル合同会社

(佐藤圭亮)

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