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イタリア海軍ジュゼッペ・ガリバルディ イギリス海軍揚陸艦と共同訓練

おたくま経済新聞 / 2020年12月2日 15時0分

イタリア海軍ジュゼッペ・ガリバルディ イギリス海軍揚陸艦と共同訓練

戦術運動をするイタリア・イギリス海軍艦艇(Image:Crown Copyright)

 イタリア海軍のヘリコプター揚陸艦、ジュゼッペ・ガリバルディとフリゲートのカルロ・ベルガミーニ、給油艦ストロンボリは2020年11月30日(現地時間)、地中海でイギリス海軍のドック型輸送揚陸艦アルビオン、ドック型揚陸艦ライムベイと共同訓練を実施しました。ジュゼッペ・ガリバルディは、定期整備から11月に復帰したばかりです。

 イタリア海軍のジュゼッペ・ガリバルディは、イタリア海軍史上初の空母(軽空母)として1983年6月4日に進水、1985年に就役しました。2009年にイタリア2隻目の空母(軽空母)カヴールが就役したのを機に、艦種をヘリコプター揚陸艦へと変更し、2014年からは新編された第3海軍グループ(COMDINAV TRE)の旗艦となっています。

 2018年から1年半にわたる定期整備に入っていたジュゼッペ・ガリバルディ。11月13日、第3海軍グループ司令官アントニオ・ガリウト少将が座乗し、再び海へ戻りました。

 一方、イギリス海軍のアルビオンとライムベイは、NATO海軍部隊の地中海中部での海洋安全保障任務に従事した後、本国へと帰還する途上。地中海における任務の最後に、イタリア海軍との共同訓練を実施することになりました。

 ジュゼッペ・ガリバルディにとっては、11月20日に第2常設NATO海洋グループ(SNMG2)とイタリア近海で訓練を実施して以来2回目の共同訓練。同じ揚陸艦・水陸両用部隊同士の共同訓練は、定期整備明け後初めてのことです。

 訓練ではイタリア海軍のAV-8BハリアーIIも参加し、相手役となって防空訓練も実施。また、艦載ヘリコプターの相互発着艦をともなう対潜水艦戦闘訓練や編隊航行を通じ、両国の水陸両用部隊が一体となって任務にあたる際の相互運用性向上も図りました。


 ジュゼッペ・ガリバルディに着艦したイギリスのヘリコプター、ワイルドキャットはイタリア海軍流のおもてなしを受けたようです。パイロットのトム・アーケル海兵隊大尉は「箱に入ったビールのペローニ(ナストロ・アズーロ)と、出来たてのピザをもらいました」と、ジュゼッペ・ガリバルディ乗組員からのプレゼントについて語っています。


 訓練は短い期間ですが、両国部隊にとっては同じNATO加盟国として、将来ともに任務を実施する際に役立つ貴重な経験となったようです。訓練を終えたイギリス海軍のアルビオンとライムベイは、今週後半にも母港ポーツマスへ帰還するとのことです。

<出典・引用>
イタリア海軍 ニュースリリース
イギリス海軍 ニュースリリース
Image:Crown Copyright/イタリア海軍

(咲村珠樹)

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