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それ違う圧や 「圧力鍋の思い出」を綴った漫画がツッコミどころ満載

おたくま経済新聞 / 2020年12月14日 9時0分

それ違う圧や 「圧力鍋の思い出」を綴った漫画がツッコミどころ満載

画像提供:川尻こだまさん(@kakeakami)

 具材の入った容器にフタで密封をし、加熱をして調理を行う調理器具の「圧力鍋」。

 煮物など、長時間かかる料理の調理時間が短縮されるのもあって、愛用されている方も多いと思いますが、人気Twitterユーザーによる、圧力鍋についての投稿が反響を呼んでいます。

 「圧力鍋の思い出」というタイトルで、自身のTwitterに2枚の漫画を投稿したのは川尻こだまさん(以下、川尻さん)。Twitterにて、日常の様々な出来事を漫画にして紹介している川尻さんですが、この日投稿したのは、圧力鍋を使って料理をしている際に、ふと幼少期の出来事を思い出すといった内容。

 1ページ目の途中から、川尻さんのお母さんが、圧力鍋を使って料理をしている姿を、川尻さんと妹さんが見守っています。そして後半部分では、沸騰して湯気が立ち込めた鍋に対して、お母さんは何らかの動作をしたことで、鍋がふきこぼれてしまいました。これに驚いた川尻さんは、思わず「お母さん……?」と不安げに声をかけるのですが、それに対してお母さんは「離れて!!」と返答。何やら緊迫感のある状況に陥っています。

 「一体何があったんだ……?」と固唾を飲みながら2ページ目を見てみると、そこには「圧力かけてるから~!!」と言いながら、圧力鍋のノズルを開ける川尻さんのお母さん。

 続けて「熱いのが飛び散るから危ないよ!!!」と言われ、川尻さん姉妹はそのあまりにもの緊迫した状況に思わず体を震わせ、「圧力鍋って危険なんだな」と認識する……というのを大人になった川尻さんが振り返る内容。え、何かがおかしいって?

 実際に使用経験がある方はお察しいただけたと思いますが、漫画で川尻さんのお母さんがやっている動作は、鍋に圧力をかけるものではありません。

 圧力鍋というのは、火にかけた後に、先端のノズル部分がカタカタと動き出すと、弱火にして徐々に減圧をし、時間が来たら火を止めて、自然放置をするのが基本的な使い方。漫画でも1ページ目で、シュンシュンと音を立てている場面があり、本来はここで弱火にするのが鉄則です。

 ところが川尻さんのお母さんは、ノズルを開けてしまった模様。これにより蒸気が飛び散ってしまいました。漫画の最後で、川尻さんも語っていますが、この漫画でのお母さんは、鍋に圧力をかけてはいません。寧ろ減圧してしまっているんです。ちなみにこれは再現すると、やけどの可能性が高い大変危険な動作です。くれぐれも真似しないでください。

 さて、そんな分かる人にはツッコミどころ満載の川尻さんの漫画ですが、リプライ(返信)欄では、「圧抜いてるんだよなぁ」「心理的な圧をかけていた説」「圧をかけている(物理)」「子供に圧をかけていますね」と、蒸気により上気せずに冷静な返しをする方たちの姿が。とはいえ、反響の「熱」は高く、2万5000を超えるいいねが寄せられました。

 皆さん、調理器具というのは、一歩使い方を間違えると凶器になる場合があります。説明書をしっかりと読み、正しくご使用ください。

圧力鍋の思い出 pic.twitter.com/uc6aK9XaI9

— 川尻こだま (@kakeakami) December 8, 2020

<記事化協力>
川尻こだまさん(@kakeakami)

(向山純平)

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