冬の風物詩「こたつ猫」を老舗和菓子が京菓子で作ってみた
おたくま経済新聞 / 2021年1月1日 12時0分
![冬の風物詩「こたつ猫」を老舗和菓子が京菓子で作ってみた](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/otakuma/otakuma_20210101_05_0-small.jpg)
和菓子で「こたつねこ」を表現した投稿がTwitterで反響。
寒い日が続くと、ついついこたつでゴロゴロしがち。そして猫を飼われている方は、傍で同じようにゴロゴロとしている猫の姿を見かけるのではないでしょうか。
そんな「こたつねこ」が可愛い和菓子になり、ネット上で注目を集めています。
「寒い日が続きますね。菓子は上用製『こたつねこ』。ねこ好きの方から特注で作らせて頂きました。(ほっこりした顔の絵文字)」
そんなつぶやきとともに、吉村良和さん(以下吉村さん)が自身のTwitterに投稿したのは、白い皮状の生地に、所々に散りばめられた茶色で彩られた猫を象った和菓子。ピョンと突き出た耳の突起に、まるで顔をうずめているかのような窪みもありますね。
これは「上用饅頭」または「薯蕷(じょうよ)饅頭」という、粘り気の強い山芋と米粉で作った皮に、あんを包餡して蒸しあげた和菓子をベースにした「創作和菓子」。生地に山芋(薯蕷)を使うことから、また殿様などに献上する(上用)ことから名付けられたとされています。
そして吉村さんは、京都府にある老舗和菓子屋「亀屋良長(かめやよしなが)」の8代目店主。
「亀屋良長」は、京都府京都市下京区に本店を構え、享和3年(1803年)に当時京菓子の名門と謡われたという菓子司「亀屋良安」から、暖簾分けという形で創業。吉村さんは、先代店主の長男として生まれ、大学卒業後に「亀屋良長」に入社し、2015年に代表取締役(8代目)に就任されました。
今回の「こたつねこ」は、猫好きの方からのオーダーで特別に作った特注品とのこと。「亀屋良長」の職人さんが作られたそう。これをTwitterにて紹介したところ、大きな反響が。
吉村さんの投稿のリプライ(返信)欄には、「なんと可愛らしい」「食べられない!可愛くて……」「和みますねぇ」「この丸みがたまりません」と、“冬の風物詩”である「こたつねこ」を見事に再現した吉村さんの和菓子に、多くの方が「ほっこり」。
同時に「商品化してほしい!」という声も多く寄せられることになりました。これを受けて吉村さんは、商品化を検討することに。とはいえ、年末年始というのは贈り物や年始まわりの手土産需要が多く、和菓子屋では繁忙期のひとつ。「年明け以降に落ち着いてから販売しようかと思います」とのことでした。
Twitter上で多くのユーザーを「ほっこり」させた吉村さんでしたが、店主として切り盛りしている「亀屋良長」で展開している商品もまた、京菓子特有の四季折々の季節に彩られた華やかな見た目に、その視覚を含めた「五感」で楽しめる和菓子を数多く展開。
ちなみにおススメの商品は、創業から作り続けられているという、代表銘菓の「鳥羽玉」と「スライスようかん」。「鳥羽玉」は沖縄県波照間島産の黒糖を使った黒糖餡に、餡の表面に寒天がかけられ芥子の実があしらわれ、「スライスようかん」には丹波大納言小豆を使った羊羹を薄くスライスし、上には白餡にバターを練り込んで作ったバター餡がのせられたという一品。
余談ですが、「スライスようかん」については、つい先日に、地元関西のニュース番組でも取り上げられた話題の商品。今回筆者は、吉村さんに食パンの上にスライスようかんをのせて、トーストにした際の画像もお送りいただいたのですが、これはアカン……間違いないやつや!
「こたつねこ」を含め、吉村さんは、伝統と革新を併せ持った和菓子職人であることを実感した筆者。関西在住ライターとして、是非一度、京都の「亀屋良長」本店を訪れてみたいと思います。
寒い日が続きますね。
菓子は上用製「こたつねこ」。
ねこ好きの方から特注で作らせて頂きました。ほっこり😌 pic.twitter.com/sCuXQA39Bz
— 亀屋良長 吉村良和 (@yoshimura0303) December 21, 2020
<取材協力>
亀屋良長店主 吉村良和さん(@yoshimura0303)
亀屋良長株式会社
(向山純平)
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