アメリカ軍 空中発進式戦闘ドローン「ロングショット」開発計画発表
おたくま経済新聞 / 2021年2月13日 18時0分
空中発進式戦闘ドローン「LongShot」のコンセプトイラスト(Image:Northrop Grumman)
アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)は、飛行中の航空機から発進し、空対空ミサイルで敵機を攻撃する無人機(ドローン)「ロングショット(LongShot)」の開発計画を発表。ノースロップ・グラマンなど3社に設計を発注したと2021年2月8日(現地時間)、明らかにしました。
ロングショット計画は、空からの脅威に対し、より長距離から対応して排除するために構想された無人機。有人の航空機から発進し、有人機が直接交戦することなく相手を撃墜して、貴重な搭乗員を失うリスクを減らそうというものです。
無人機からは各種の空対空ミサイルが発射でき、有人の戦闘機と同じように作戦行動が可能。今後より貴重になる航空機搭乗員の損耗を減らし、航空優勢を確実にするものと期待されています。
DARPAでロングショット計画のプログラム・マネージャを務める、ポール・カルフーン中佐は「ロングショット計画は、現在および先進的な空対空兵装を運用する空中発進式の無人機によって、これまでの航空作戦の概念を一新するものです」と語っています。
まず第1段階の初期として、DARPAはノースロップ・グラマン、ロッキード・マーティン、ゼネラル・アトミクスの3社に設計作業を発注。このうちノースロップ・グラマンが受注を発表しました。
ノースロップ・グラマンでこの計画を統括するジェイミー・エンダール氏は「DARPAとのコラボは、革新的なコンセプトにおける第一歩であり、急速に増大する脅威に対し、戦闘能力を拡大するソリューションとなります」とのコメントを発表しています。
今後ロングショット計画は、設計案に基づき実物大の概念実証機を作り、実際に飛行する航空機から発進して飛行をコントロールすることが可能か、またミサイルを発射できるかが確かめられる予定。無人機の技術発展にともない、戦場における人の損耗を防ぐ方法も様々に発展していきます。
<出典・引用>
アメリカ国防高等研究計画局(DARPA) ニュースリリース
ノースロップ・グラマン ニュースリリース
Image:DARPA/Northrop Grumman
(咲村珠樹)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
戦闘機が今もズドドド!!ってタマ撃つ必要ある? ミサイル時代にも「ガンポッド」 見た目ジャマでも欠かせない理由
乗りものニュース / 2024年9月20日 16時12分
-
自衛隊も購入! 最新「ステルス巡航ミサイル」ウクライナに提供間近か? ただ“邪魔者”が米国に
乗りものニュース / 2024年9月19日 6時12分
-
ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライナ軍MANPADSの餌食になる瞬間の映像を公開
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月13日 19時29分
-
空自の次期戦闘機「頭脳と眼」は誰が作るの? 見えて来たヒント…その根拠とは
乗りものニュース / 2024年9月5日 6時12分
-
ロシア、ウクライナに大規模攻撃 キーウで爆発音
ロイター / 2024年8月26日 16時19分
ランキング
-
1メルカリで「マイナス評価」が1つでもあったら売れなくなる? 購入を敬遠される可能性も……
オールアバウト / 2024年9月20日 20時40分
-
2東京都、018サポートで新たに134人への重複支給発覚 マイナ申請の照合設定に誤り
産経ニュース / 2024年9月20日 19時47分
-
3「ぜんたーい、止まれ!」その入場行進なんのため? 元体育主任が語る、運動会で廃止すべきこと3つ
オールアバウト / 2024年9月20日 20時35分
-
4「SHOGUN」エミー賞受賞を喜ぶ人と抵抗ある人 日本人がアメリカで最多受賞した本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
5「高齢者に炭水化物は毒」は大ウソである…長寿国では「パン、そば、うどん」をもりもり食べている事実
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 15時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください