アメリカ空軍B-2ステルス爆撃機が1年ぶりにポルトガルへ展開
おたくま経済新聞 / 2021年3月17日 21時0分
ポルトガルのラジェス航空基地で飛行前点検をするアメリカ空軍兵(Image:USAF)
アメリカ空軍のB-2ステルス爆撃機が2021年3月16日(現地時間)、ポルトガルのアゾレス諸島にあるラジェス航空基地に到着しました。この展開は、定期的に実施される爆撃機の飛行任務(ボマー・タスクフォース)にともなうもので、展開期間中にヨーロッパ上空でアメリカ空軍をはじめ、同盟国やパートナー国空軍の戦闘機と訓練飛行を実施します。
アメリカ空軍は世界中どこへでも速やかに爆撃機を展開させ、攻撃が可能であることを示すため、定期的に爆撃機を各地に展開する「ボマー・タスクフォース(Bomber Task Force=BTF)」を実施しています。アジア太平洋地域ではグアム島アンダーセン基地が拠点となっていますが、ヨーロッパでは複数の基地が展開先となっており、時期によって使い分けられています。
イベリア半島の西、大西洋に浮かぶアゾレス諸島のテルセイラ島にあるラジェス航空基地は、軍民共用の飛行場でポルトガル空軍第4航空基地であると同時に、民間のラジェス空港となっています。NASAのスペースシャトル計画では、アメリカに着陸できない場合に備えての非常着陸飛行場にも指定されていました。
ラジェス航空基地には、ポルトガル空軍の戦闘機部隊や捜索救難飛行隊のほか、在欧アメリカ空軍の部隊も駐留。この関係で、爆撃機も定期的に展開することが可能になっています。
B-2爆撃機がラジェス航空基地に展開するのは、2020年3月のBTF以来1年ぶりのこと。ミズーリ州ホワイトマン空軍基地の第509爆撃航空団に所属する機体が到着し、機材受け入れのため先行して展開していた整備士らが出迎えました。
在欧アメリカ空軍司令官のジェフリー・ハリジャン大将(元F-15/F-22パイロット)は「B-1に加えて今回到着したB-2は、私たちが同盟国と協力し、そこから学び続けることを通じて、即応体制をさらに前進させるためのユニークな機会を提供してくれます」とコメント。B-1とB-2がヨーロッパの空軍情勢にもたらす効果に言及しています。
実任務飛行に備え、ホワイトマン空軍基地からやってきた要員は、反復出撃の際にエンジンを停止させないまま給油する「ホット・ピット」と呼ばれる給油法などの訓練を実施。普段と異なる飛行場での手順を確認しつつ、これから予定される任務飛行への準備を進めています。
<出典・引用>
アメリカ空軍 プレスリリース
Image:USAF
(咲村珠樹)
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