関電工とラグビー元日本代表の廣瀬俊朗がスクラム「つながり応援プロジェクト」
おたくま経済新聞 / 2021年4月13日 16時30分
関電工とラグビー元日本代表の廣瀬俊朗ががっちりスクラム
関電工は、元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さんを「コーポレート・コミュニケーション・キャプテン(CCC)」として迎え、「関電工×廣瀬俊朗 つながり応援プロジェクト」を推進していくことを発表。4月12日のオンライン記者発表会では、まず廣瀬さんとラグビーを通して多様性について学べる絵本の製作をすすめることを発表しました。
関電工と言えば、電力の安定供給を図るという使命のもと、発電所や工場、オフィスビルや商業施設、病院など、幅広い分野の設備工事を展開している総合設備企業。
自然保護の観点から「富士山の森づくり」の活動や、障がい者スポーツの未来を応援していくために「日本障がい者スポーツ協会」への協賛活動、スポーツ振興による社会貢献として「全国高等学校ラグビーフットボール大会」への協賛活動など、人と人、人と自然、人とスポーツといった「つながる」社会貢献活動も行っています。
オンライン記者発表会に登場した関電工の仲摩俊男社長は、自身の息子さんもラグビーをやっていたことに触れながら、体格や障害にかかわらず誰もがフェアにプレーをして楽しむことができるラグビーの普及に尽力している廣瀬さんの活動に共感し、CCCに迎えたと説明。
「当社の7名の若手プロジェクトメンバーと、ラグビーを通して多様性について学べる絵本の製作をすすめていきたい。人と人とのつながりをさらに深めて希望と未来につながるように、廣瀬さんとスクラムを組んで取り組んでいきたい」と語りました。
続いて、関電工のCCCに就任した廣瀬さんが登場。「新年度が始まって何かワクワクしたものがしたいなと思っていた時に、このようなプロジェクトをスタートできることをとても嬉しく思っております」と笑顔でコメントしました。
以前ガーナに行き、電気も水道も無く、携帯も通じなかった経験をしたことで、“当たり前”の素晴らしさを感じることができたと語った廣瀬さん。そんな“当たり前”に感じている社会のインフラを支えている関電工と一緒に、プロジェクトを進められることを喜んでいました。
ラグビーは15人制だけではなく7人制(セブンス)もあり、そのどちらの日本代表でもプレーした廣瀬さん。健常者の競技だけでなく、車いすラグビーやデフラグビー(聴覚障がい者がプレーするラグビー)、ブラインドラグビー(視覚障害者や弱視の方がプレーするラグビー)など、たくさんのラグビーがあることを紹介しました。
様々な種類の競技があり、多くの人々が楽しんでいるラグビーですが、廣瀬さんによるとその代表選手たちでさえ、自費で遠征に行ったりするなど、大変な環境の中でプレーをしているのだとか。廣瀬さんは現在、そんな人たちに恩返しができればと思って株式会社HiRAKUを設立し、活動しているとのことです。
今回の「つながり応援プロジェクト」では絵本を通して、子どもたちはもちろん親にも楽しんでもらいながら、自分たちの活動を伝えていけると期待を膨らませ「関電工さんとやることで新しいことが生まれ、誰かを応援することにつながるのではないかと楽しみにしている」と話していました。
「日本の大企業とアスリートがコラボすることは画期的」と語る廣瀬さん。「そこから価値を見出して、社会のために何か貢献できたらスポーツの価値が広まることにもつながるので、責任感を持ってプロジェクトを楽しみながらやっていきたい!何ができるんだろうとワクワクしている」と明るい表情で抱負を述べています。
司会者から絵本について質問が及ぶと、廣瀬さんは点字を付けたり、映像が見られるようにしたり、さらに絵はやわらかいタッチに……など、様々な希望が飛び出し、すでに頭の中では構想が出来上がっているようでした。
最後に廣瀬さんは「いろいろな競技を紹介する中で、スポーツには一人一人に役割があり、それが成り立つことで、より輝きが増すというところを絵本を通して伝えていきたい」と力強く訴えていました。こちらの絵本は、書店で販売される予定とのことです。
取材協力:株式会社 関電工
※初出時、パラリンピックの種目としてその他の競技と一連してデフラグビーも記載しておりましたが誤りです。訂正しお詫びいたします。
(佐藤圭亮)
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