フランス軍 H225M捜索救難ヘリと無人ヘリ試作機を追加発注
おたくま経済新聞 / 2021年4月18日 15時0分
フランス航空宇宙軍のH225M(Image:フランス航空宇宙軍)
フランスのパルリ軍事大臣は2021年4月15日(現地時間)、マリニャーヌにあるエアバス・ヘリコプターを訪れ、航空宇宙軍向けのH225M捜索救難ヘリコプターと、海軍向け無人機(SDAM)試作機の追加分を発注する契約を締結しました。今回発注されたH225Mは、2024年からフランス航空宇宙軍に引き渡しが始まる見込みです。
現在フランス航空宇宙軍では、捜索救難任務(SAR)用ヘリコプターとして40年以上運用してきたSA330ピューマの後継として、H225Mカラカルを2006年から就役させています。今回の発注分である8機は、今も残るSA330を置き換えるための追加分となります。
H225Mカラカルは、SA330の拡大発展型であるAS332シュペルピューマを基に、さらに改良を重ねた最新モデル。日本の陸上自衛隊でも要人輸送用のヘリコプターとして、計4機が導入(うち1機は東日本大震災の津波で損失)されています。
戦闘時の捜索救難を任務とするため、フランス航空宇宙軍が導入するH225Mには空中給油装置を追加。より長時間、広範囲での捜索を可能としています。
あわせて海軍用に発注された無人機は、汎用フリゲートなどに搭載して様々な任務をこなす小型の無人ヘリコプター。試作機として、フランスのヘリコプターメーカー、ギンバルのカブリG2をベースに無人機化したVSR700が作られ、現在試験が続けられています。
2機目のVSR700が発注されたということは、より開発のペースを上げ、実用化に向けた試験が本格化することを意味します。このような無人ヘリコプターは、昼夜を問わず自律的に哨戒飛行などができるため、これからの水上艦艇には不可欠な装備となることでしょう。
<出典・引用>
フランス軍事省 ニュースリリース
エアバス プレスリリース
Image:フランス航空宇宙軍/Airbus
(咲村珠樹)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「世界最大の飛行機」をはるかに超える!? デカすぎ輸送機の開発は何のため? F-16が6機も積める!
乗りものニュース / 2024年9月18日 7時42分
-
ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライナ軍MANPADSの餌食になる瞬間の映像を公開
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月13日 19時29分
-
ヘリ大手2社「英国軍の次期中型ヘリコプターの入札を辞退します!」懸念された問題とは
乗りものニュース / 2024年9月4日 9時12分
-
沖縄・嘉手納基地に偵察ドローン「リーパー」を配備、対中情報戦と「日本の防衛支援」
ニューズウィーク日本版 / 2024年8月29日 17時16分
-
「イラン初の空母」就役間近か スキージャンプ台式の飛行甲板などを確認 艦載機は?
乗りものニュース / 2024年8月23日 15時12分
ランキング
-
1「SHOGUN」エミー賞受賞を喜ぶ人と抵抗ある人 日本人がアメリカで最多受賞した本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
2「高齢者に炭水化物は毒」は大ウソである…長寿国では「パン、そば、うどん」をもりもり食べている事実
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 15時15分
-
3「ぜんたーい、止まれ!」その入場行進なんのため? 元体育主任が語る、運動会で廃止すべきこと3つ
オールアバウト / 2024年9月20日 20時35分
-
4朝食前に歯を磨かない人は「糞便の10倍の細菌」を飲み込んでいる…免疫細胞をヨボヨボにする歯周病菌の怖さ
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 14時15分
-
5メルカリで「マイナス評価」が1つでもあったら売れなくなる? 購入を敬遠される可能性も……
オールアバウト / 2024年9月20日 20時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください