ロシアとベラルーシで7か国参加の大規模共同訓練「ザーパト2021」始まる
おたくま経済新聞 / 2021年9月10日 18時0分
共同訓練「ザーパト2021」に参加する7か国の兵士(Image:ロシア国防省)
ロシアとベラルーシを舞台にした2年に1度の大規模な共同訓練「ザーパト(ロシア語で「西」)2021」が、2021年9月10日(現地時間)に始まりました。今回はロシアとベラルーシのほか、アルメニア、インド、カザフスタン、キルギス、モンゴルが参加。ロシア9か所、ベラルーシ5か所の訓練場で訓練が行われます。
共同訓練「ザーパト2021」は、ロシアとベラルーシの合意により、2年に1度のペースで実施している共同訓練。ロシア語で「西」を意味する訓練名の通り、ロシア軍は西部軍管区が中心となって参加しています。
2021年はロシア、ベラルーシ、アルメニア、インド、カザフスタン、キルギス、モンゴルの7か国から約20万人の将兵、戦車290両など最大760の装備、最大15隻の艦船が参加。このうちロシアからの将兵は、ウィーン文書2011の規定(信頼安全醸成措置として、ロシアから9000名以上が参加する訓練ではOSCE(欧州安全保障協力機構)への事前通告義務がある)に基づき、訓練に参加する人員は6400名を超えないようになっているとのこと。
このほか中国、ベトナム、ミャンマーの代表がオブザーバーとして、ウズベキスタン、スリランカ、パキスタンの代表が司令部に作戦将校として参加します。
ロシアの西部軍管区、ニジニ・ノヴゴロドのムリーノ訓練場で開催された「ザーパト2021」開会式には、ロシアのバンコフ国防副大臣が参加。訓練に参加する将兵に対し「この訓練は純粋に防御的な性質のもので、現代の安全保障環境での作戦行動を訓練し、参加各国における相互運用性を高めることを目的としています」と、訓練の主眼について訓示しています。
ロシアでは、このようなイベントにはお祝いのパイがつきもの。今回も訓練実施を記念するパイが焼かれ、パンコフ国防副大臣らが一口ずつ食べる儀式が行われています。
同じく、ベラルーシでもオブズ・レスノフスキー訓練場で「ザーパト2021」の開会式が行われました。こちらにはベラルーシのグレビッチ国防副大臣が出席し、参加する将兵に「この演習が友好関係を強化し、参加国の安全保障体制を強化することに役立つでしょう」と訓示しています。
空挺部隊用歩兵戦闘車(空挺戦闘車)の最新型、BMD-4Mは今回、初めて空中投下しての訓練が行われます。ロシア、リャザン州にあるジャギレヴォ飛行場にはBMD-4Mが30両以上集まり、空中投下システムを取り付けて15機のIl-76MD輸送機に積み込まれました。
共同訓練「ザーパト2021」は、ロシア国内9か所、ベラルーシ国内5か所の訓練場を使用。実戦的なシナリオによる訓練は、9月16日まで続けられます。
※初出時、一部で「キルギス」を旧国号である「キルギスタン」と表記していました。お詫びして訂正いたします。
<出典・引用>
ロシア国防省 ニュースリリース
ベラルーシ国防省 ニュースリリース
Image:ロシア国防省
(咲村珠樹)
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